20年にtvNで放送された韓国ドラマ「パンドラの世界(原題・産後ケアセンター)」です。
主演にオム・ジウォン、パク・ハソンら。
日本では馴染のない「産後ケアセンター」という施設が舞台のドラマになりますね。
前作がパク・ボゴムの「青春の記録」なので、その恩恵も期待できたドラマです。
実際に視聴率は4.18%という良い数字を記録していますね。
3話で自己最低視聴率の3.03%ですが、ケーブルテレビのtvN平日ドラマで3%台ですから合格の数字です。
最終回で自己最高視聴率4.22%を記録し、有終の美を収めています。
ドラマのテーマ的に視聴者層は限られると思いますが、その視聴者層がテレビを見る人たちだから視聴率にはあまり影響がなさそうですね。
ペントハウスという巨大な競合がいたのに、これだけの視聴率を記録したのだから凄いです。
パンドラの世界は出産を現実的に描いたことが高評価であり、女性の共感を生んだドラマになります。
出産といえば「美化される」という言い方はおかしかもしれませんが、基本的には幸せの象徴としてドラマでは描かれることになります。
しかし今作は死ぬ思いで出産し、赤ちゃんに対して母性を抱かない母親が主人公になります。
コメディ調なので決して暗く重たい雰囲気ではないですが、テーマ的には重たいドラマになりますね。
オム・ジウォンは出産と子育てに直面することになったワーキングマザーの現実をうまく演じたと評価されます。
共感できるキャラクターだったようで好評ですね。
他にもいろんなタイプの母親が登場し、女性の共感を得た作品とされますが・・・。
一方で子供に苦手意識を持っていたりする女性など、「子供は産まない方がいい」という声も多かったとされます。
ちなみに僕も半分ほど見たのですが、産後ケアセンターでの母親たちとの生活が合わないという主人公の気持ちはわかる。
ですがパク・ハソンの「ここにいる母親で辛くない人がいると思う?」というシーンはグッと来た。
ドラマの趣旨としては「子供や子育てが苦手でも大丈夫」というドラマです。
特に子育て経験のない女性が見たら賛否分かれるところはあるのかもしれませんね。
僕は男なので客観的に見ている部分も大きいわけですが、母親の大変さがわかる作品。
半分見た印象としてはウェルメイドドラマになるポテンシャルを感じたぞ。
これを書いている時点ではU-NEXTで半分しか配信されていないんですよねー。
ポイント消化にちょうどいいと思って見始めて、途中で全話配信されていないことに気が付いたから一旦見るのを止めようかと思ったけど面白かったから一気見した。
思いのほかハマってしまい、後半の配信まで約1か月待つ羽目になっている。
まあ、僕は男なので良くも悪くも女性が見た印象とは変わってくるでしょう。
でもこれはおすすめしたいドラマですね。
テーマ的に興味のある方はぜひ見てください。