僕は韓国ドラマを見始めた頃「品位のある彼女」でキム・ヒソンを見て彼女に惹かれました。
あれから素敵な女優さんをたくさん見てきたけど、いまでも好きな女優の1番手はキム・ヒソンですね。
当時はキム・ヒソンがどんな女優なのか知らなかったのですが、後になって90年代を代表する女優だと知りました。
全盛期は90年代後半で決して太く長く活躍した女優ではありませんが、全盛期の活躍は他の追随を許さないレベルです。
まずキム・ヒソン以前に韓国でトップ女優と言われたのが誰かというとチェ・ジンシルです。
読売ジャイアンツでプレーしたチョ・ソンミンと結婚したことでも知られています。(2人ともこの世を去りましたが)
そして韓国を代表する美女と言われたのがファン・シネ。
人気女優としてチェ・ジンシルを、美人女優としてファン・シネの後継者と言われたスーパースターが全盛期キム・ヒソンですね。
ちなみにキム・ヒソンの次の世代で言えば、ソン・イェジンやソン・ヘギョなどが人気と美貌を兼ね備えた国民的女優ですね。
美人女優のカテゴリで言えばキム・テヒが00年代を代表する美女とされます。
キム・ヒソンの全盛期はまさに韓国芸能界の天下を取ったような存在です。
主演ドラマの視聴率は凄まじいものがあり・・・。
・遥か遠い国(47.2%)96~7年
・プロポーズ(35.6%)97年
・ウエディング・ドレス(32.5%)97年
・この世の果てまで(30.6%)98年
・ミスターQ(45.3%)98年
・ひまわり(38.2%)98~99年
・トマト(52.7%)99年
・グッバイ・マイ・ラブ(34.5%)99年
という3年の短期間で8本も視聴率30%超え作品があります!
3年で主演8本というだけでも異常なのに全部高視聴率。
当時はキム・ヒソンというだけで高視聴率の時代だったようですね。
キム・ヒソンの衣装は流行を生み、ファッションアイコンとしても活躍。
その後の低迷期でも休業期を除けば常に化粧品メーカーの広告塔を務めるなど韓国人女性のアイコンですね。
一方で当時のキム・ヒソンは演技の幅が狭く、演技面での評価は低かったようです。
00年代に入るとドラマから離れ映画に進出。
しかし出る映画、出る映画で演技が酷評され、彼女はいまでも映画がトラウマだとされています。
しかも映画をやっている間に出演を断ったドラマが次々と大ヒット。
例えばソン・ヘギョやハン・ジミンの「オールイン、」、チャン・ナラの代表作「明朗少女成功記」なども断っております。
彼女の断ったドラマから次世代の女優が台頭しているのも、全盛期の終焉を物語っているようですね・・・。
ちなみにキム・ヒソンは2003年に日本ドラマ「やまとなでしこ」のリメイク「窈窕淑女」でドラマ復帰。
窈窕淑女には史上最高出演料でカムバックするも最高視聴率は22.3%。
決して悪い数字ではないのですが、当時のキム・ヒソンからしたら失敗作に数えられています。
しかも半年前に同枠で放送された「オールイン」の最高視聴率の半分にも満たない数字ですからね。
そりゃあ、期待外れとも言われるわな。
全盛期が終わったキム・ヒソンは結婚や出産などによる休業期を含め、長い低迷期に入っていきます。
しかし、低迷期の出演作で徐々に演技面の評価を高めていますね。
15年の「ラブリー・アラン」では、キャリアで初めて演技面で称賛が続いた作品になったようです。
そして17年の「品位のある彼女」の大ヒットで第2の全盛期を迎えたとされますね。
20年下半期にも大注目ドラマ「アリス」に出演するなど、現在はトップ女優として活動しています。
ただ「品位のある彼女」は当時のJTBC歴代最高視聴率を記録したヒット作ですが、その後の「ナインルーム」「アリス」は決してヒット作とは言えないんですよね。
それでも全盛期に女優として唯一無二の活躍を見せながらも、過去の影響にすがることなく演技を磨いたわけです。
結果、いまでは演技面が称賛される女優となっているわけですから。
その姿勢は凄いわな。
品位のある彼女の才色兼備のセレブ妻役は、まさにはまり役でした。
だからこそ僕も彼女に惹かれたのでしょう。
ドラマの中で見ると、やっぱり特別な華がありますね。
演技の評価が高まったいま、再び代表作と言われるような作品に巡り合えると良いのですが・・・。