19年にKBSで放送された韓国ドラマ「ダーリンは危機一髪」です。
原題は「国民の皆さん」なので、タイトル変更はわかりますが・・・。
相変わらずおかしな邦題になっておりますな。
「ダーリンは危機一髪」は初回7.5%という高視聴率でスタート。
2話で自己最高の8.4%を記録しています。
その後は視聴率も下がっていき7話1部で自己最低の4.3%。
(2部に限ると5.4%というのが自己最低)
最終回は盛り返して8%で終えています。
競合作で視聴率1位だったのがSBSの「ヘチ 王座への道」。
1週間遅れてMBCで「チェックメイト!〜正義の番人〜」という似た印象を受けるドラマがスタートしていますね。
チェックメイトにも視聴率は負けてしまいました。
ヘチ終了後、チェックメイトは視聴率を伸ばしましたが、ダーリンは危機一髪は伸ばすことができず。
視聴率の面では結果を残すことができませんでしたね。
もっとも、当時はKBSが不振に陥っている時期なので、KBSの中では悪い数字ではないのですが・・・。
視聴率は低下傾向にあったものの、現地でも視聴者の評価は高いドラマとなっています。
似たタイプのドラマ「チェックメイト」と視聴者を奪い合ったところもあるでしょうし、その点は不運でしたね。
脚本家のハン・ジョンフンは「ヴァンパイア検事」、「バッドガイズ」、そして「元カレは天才詐欺師」と言ったOCNのヒットドラマを描いた人ですね。
ダーリンは危機一髪が初の地上波ドラマとなっています。
変な邦題になったという面でも、元カレは天才詐欺師とかぶりますな。
人気ドラマを執筆している脚本家というのも期待できる要素です。
もう1つ不運というべきか、主演のチェ・シウォンに問題があったのもマイナスでした。
17年に彼の飼い犬に噛まれた女性が敗血症で亡くなる事件が起きてしまいました。
その事件前にもアパートの警備員が噛まれたことがあったようで・・・。
死亡事件後も首輪をせずに外出する様子をSNSに投稿して大きな批判を浴びました。
彼は罰金として5万ウォンを払うことになったわけですが、人が死亡した事件にしてはあまりにも軽いということもあり・・・。
大きなマイナスイメージがついてしまった一件です。
2年後となる「ダーリンは危機一髪」にキャスティングされたときも批判の声はあったわけですな。
そういうこともあって、斜に構えて見た人も多かったと思うんですよ。
それでも好評を得たドラマなので、ジャンル的に好きな人であれば楽しめるでしょうね。
アイドル出身のチェ・シウォンですが、元々演技力の評価も高い人ですしね。
他のキャストも評価が高いです。
チェックメイトという似たドラマの競合、チェ・シウォンが興行不振につながりましたが、作品自体は良い評価ですね。