20年にMBCで放送された韓国ドラマの「ザ・ゲーム」です。
主演にテギョン、イ・ヨニ、イム・ジュファンら。
前作は最終回で2.9%と視聴率が低迷した「欠点ある恋人たち」です。
ザ・ゲームも3.8%ですから高くはありませんが、当時のMBCとしては必ずしも悪くない数字。
しかし5話の4.6%と、前半が自己最高視聴率だったのは残念ですね。
ただその後も視聴率自体は特に下がることはなく、最終回は3.5%です。
それなりの固定視聴者は獲得したドラマになりますね。
ザ・ゲームは僕も見てみたドラマです。
正直、個人的には没入度の低かったドラマになりますね。
一言で言うならイム・ジュファンが好きなら見てみると良いドラマという感じかな。
この手のドラマは悪役に魅力があると面白いです。
同時期に同じMBCで放送されていた「リセット」のキム・ジス(悪役ではないかもしれませんが)。
同じく20年MBCの「カイロス」のナム・ギュリ。
僕は彼女たちには悪役としての魅力を感じたのですが、今作のイム・ジュファンには魅力を感じなかったかな。
同情できるキャラではあるのですが「死の予告に苦しめられた」という、1番重要なポイントに感情移入できませんでした。
子供の頃に死の予告をされたからといって、それを信じるものか?という疑問がどうしての残りますからね。
よって主人公の死が見える特殊能力にも魅力を感じないという連鎖があり・・・。
そこは脚本の弱さを感じたところです。
イム・ジュファンが記者や警察を恨み復讐するという、ある意味で普通の悪役だったらドラマの印象も違ったかも。
ただ今作のイム・ジュファンは普通の悪役ではないからこそ、魅力を感じた視聴者が多かったのも事実です。
その点は見る人によるでしょうね。
ところで今作は「ザ・ゲーム」というタイトルと日本版のビジュアルから、軽いドラマみたいな印象を受けるかもしれませんが。
最初の女の子が被害者になる事件はかなり暗い感じでしたね。
特殊能力で被害者を探すところとか、男女が逆の「ボイス」みたいな印象を受けました。
ボイスみたいに暗くて辛い演出で、良くも悪くも面食らった部分がありました。
僕は暗いドラマが好きなので良い意味の方が強いですけど、女の子が苦しむ演出は見るのがしんどいところもあるでしょうね。
それと演出で言えば同じシーンが何度も流れるところも没入度を下げました。
特に前半はその傾向が強く、何度も同じシーンが繰り返し流れるので嫌になるところがあり・・・。
BS放送だとカットされたりするのかな?
個人的には特におすすめすることはないドラマですかね。
テギョン、イ・ヨニと見た目的に好きなキャストなのですが、そこまで惹かれる脚本ではありませんでした。
無理矢理というか唐突というか、非現実的な描写も少なくないですし。(特に不死身の描写が・・・)
最初に話した通り、イム・ジュファンが好きなら見てみると良いと思います。
彼に感情移入できるかどうかで、ドラマの楽しさが変わってくると思う。
僕はテギョンとイム・ジュファンの過去の繋がりに魅力を感じなかったかな。