19年に放送された韓国ドラマ「ブラックドッグ」です。
学校を舞台にしたドラマにして、生徒は脇役で先生が中心のドラマという珍しいドラマです。
脚本家が教師出身ということもあって、リアリティのあるストーリーも高評価です。
見ていて気になったのが、主人公コ・ハヌルのニックネームである「スカイ先生」です。(ミョンス先生が言っているだけだけど)
韓国ドラマでスカイといえば「SKYキャッスル」をイメージしますね。
(ブラックドッグもSKYキャッスルも大学入試がテーマにもなるので、比較されることもある)
SKYキャッスルのスカイというのは「ソウル大学」「コリョ大学」「ヨンセ大校」の頭文字から来たものです。
韓国では高学歴大学として3校がSKYと表現されるようですね。
コ・ハヌルも学歴からスカイって言われているのかな?とか、優秀な後輩をスカイと読んでかわいがっているのかな?とか思ったりもしましたが。
どうやらハヌルというのは韓国語で空という意味で、そこからスカイ先生というあだ名になっているようですね。
SKYキャッスルの後のドラマなので、いくらか意識して使われた可能性はあるけど。
そもそもドラマタイトルの「ブラックドッグ」というのも意味がわかりません。
これは原題ままのタイトルであり、英語のタイトルも「Black Dog」なので文字通り黒犬という意味になりますが・・・。
ブラックドッグにはうつ病というようなニュアンスもあるようですが、それよりは「ブラックドッグシンドローム」から来た言葉のようです。
ブラックドッグシンドロームというのは、黒犬は差別されて不人気であり、引き取り手もいないというような意味です。
ざっくりというと、ブラックドッグは差別や偏見がテーマのドラマということですね。
非正規教員の主人公、イカロス、主に登場する生徒だって偏見により先生たちに嫌われている姿が描かれました。
結局はみんなが偏見を持って過ごしているというわけですな。
まあしかし、ブラックドッグは刺激が少なく現実的なストーリーで名作ドラマという雰囲気ですね。
面白いドラマというよりは、よくできたドラマという印象です。
刺激的なドラマも面白くていいけど、ブラックドッグみたいな落ち着いたドラマも楽しめますね。
なかなか日本では見られないタイプのドラマでしょう。