SKYキャッスル 評価

18年から19年にかけて放送された韓国ドラマ「SKYキャッスル」です。
こちらはJTBCドラマの歴代最高視聴率、非地上波ドラマの歴代最高視聴率を記録した大ヒットドラマです。

主演はヨム・ジョンア、イ・テラン、オ・ナラ、ユン・セア、キム・ソヒョンら。
上流階級を描いた大ヒットドラマと聞けば予算もかかっていそうな印象ですが、実際には低予算で作られ注目度も低く、口コミで上がっていった名作です。

22年2月8日からBS日テレで放送されるようですね。

・SKYキャッスルの視聴率は

脚本家のユ・ヒョンミは過去に「ゴールデンクロス」「カクシタル」と言った話題作を執筆しています。
ですが、スター不在のキャスティング、23時からの遅い放送時間、前作「第3の魅力」の視聴率不振などあって低視聴率でのスタートとなっています。

1話は1.72%でのスタート。
1.7%というのはさほど悪い数字ではないんですよね。

前作「第3の魅力」は1.8%、当時のJTBC歴代最高視聴率を記録している「品位のある彼女」も2.0%スタートです。
SKYキャッスルは2話で4.37%、品位のある彼女の最高視聴率12.1%を12話で抜くなど、視聴率をぐんぐん伸ばしていきました。

15話の16.39はドラマ以外も含めた総合編成チャンネルの歴代最高視聴率。
18話の22.3%は総合編成チャンネル初の視聴率20%突破。
18話の視聴率は「トッケビ」が持っていた非地上波ドラマの最高視聴率20.5%も超える結果に。
最終回で自己最高視聴率23.77%を記録する、まさに大ヒットドラマとなりました。




これらの記録は20年同枠のドラマ「夫婦の世界」がすべて塗り替えていますが、それもSKYキャッスルの成功があってのことでしょう。
SKYキャッスルはJTBCの地位を上げることに成功したドラマですね。

ちなみに後続作が日本ドラマのリメイク「リーガルハイ」で初回視聴率が3.3%。
20%以上視聴率が落ちて話題になってしまいました。

→SKYキャッスルのキャスト

SKYキャッスル キャスト&登場人物

→SKYキャッスルの相関図

SKYキャッスルの相関図

・SKYキャッスルの評価は?

これだけの大ヒットなのですから、さぞかし評価も高いであろうSKYキャッスルですが。
一言で言うと「竜頭蛇尾」との評価になってしまいました。
SKYキャッスルは僕も見たドラマですが、確かに竜頭蛇尾の印象を受けました。




韓国ドラマの竜頭蛇尾作品は珍しくないのですが、SKYキャッスルの竜頭蛇尾は少し印象が違う。
一般的な竜頭蛇尾と言えば、唐突な終わり方とか、謎が残ったままスッキリとしない終わり方とか、終盤に急に雑な印象になったりとか。
SKYキャッスルはそういう終わり方ではないので、特に不満を感じない人もいると思います。

・SKYキャッスルの最終回

しかし、僕が何を不満に思ったのかというと、退屈な印象になってしまったことです。
それまでの盛り上がりが凄かったので、問題解決した後の盛り下がりが大きかった。
それも10、20分ぐらいなら余韻も楽しめるというものですが、1時間も盛り下がりましたからね。
各家庭の結末も都合が良すぎる点も感じましたが、とにかくそれらのくだりが長い。




韓国でも最終回の評判が悪いんですよね。
脚本家が悪役に寛大な人らしく、そもそも悪役も悪役らしくないところがあるからな。
そこは見やすくて良いところでもあるのですが、結末だけ見るとなんだかなーと思うところもある。

ただドラマ全体としては良かったと思う。
序盤も退屈でしたが、家庭崩壊が進んでいくあたりから面白くなってきた。
「親の欲が家庭を破滅させる」というドラマのテーマも見応えがありましたね。




ドラマのメッセージとしては私教育を悪く描きすぎた感もあるけど、ドラマとしては面白かったですね。
次から次への先の展開が気になるし、引き込まれる作品ですね。

序盤と最終回が退屈な点を妥協すれば、普通に素晴らしいドラマです。
だからこそ非地上波歴代最高視聴率を記録するような作品になったわけですしね。

そして、ほとんどのキャストがSKYキャッスル後もヒット作に出演して株を上げています。
これも珍しいことかもしれませんね。




正直、見終わった印象は良くなかったけど、それは多くの韓国ドラマに言えることで・・・。
普通におすすめできるだけの名作ドラマですね。