ドラマ「凍てついた愛」でソンホのクラスメイトであるダヒを演じたパク・ジフ。
ダヒはパニック障害を患って休学中、失語症で家族ともコミュニケーションがとれない状況。
ソンホが転落事故前にダヒに会おうとしていたことから、なにかしらの秘密を知っていそうな女の子。
ドラマのカギを握っている人物ですね。
※ネタバレ表現あり
ソンホが転落事故にあったきっかけは、ダヒが精神障害を患った事件にあったわけですね。
ダヒはソンホにジュンソクから性的暴行をされたと告白。
そのことについてソンホはジュンソクに問い詰め、もみ合った結果の転落事故。
ジュンソクは暴行なんてしていなかったのですが、会う約束をしていたのは事実でソンホも知っている。
しかもジュンソクはソンホのいじめ首謀者でもありますから、悪いこともしてそうですからね。
ジュンソクがやっていないと言っても、信じることができないのは当然でしょう。
2人にとって不運だったのは屋上でそのやりとりをしてしまったこと。
屋上はソンホとジュンソクが親友時代に大切な場所だったから、そこで話をすることになったわけですが・・・。
地上で殴り合うぐらいなら大きな問題にはならなかったかもしれないのに、あんな柵の低い屋上では危険極まりなかったですね。
ダヒの暴行被害にジュンソクが関わっている可能性は高そうだったわけですが・・・。
それこそソンホのいじめみたいに、ジュンソクはなにもしていなくても、取り巻きの連中にやらせた可能性もあるからな。
ダヒのことが好きだったソンホへの嫌がらせに、ダヒと会う約束をしたジュンソク。
しかし警察の捜査でジュンソクが事件当日ダヒには会っていないことがわかり、ダヒが嘘をついていることが明らかに・・・。
ダヒと会う気のなかったジュンソクは約束をすっぽかし、ジュンソクの家に行ったダヒはそこでジュンソクの父に会い・・・。
そこでジュンソクの父に犯されてしまったという、とんでもない展開でした。
財団のトップで学校理事長であるジュンソクの父は、権力があるので事件をもみ消すことができる。
実際にソンホのいじめだって警察に圧力をかけていたわけだし。
自身のダヒ暴行疑惑が出たときだって、検察に圧力をかけて捜査をさせないことに成功しました。
実際にはダヒの自白があれば拘束して捜査することはできるのですが、それができなかったということは圧力があったのでしょう。
それに暴行時だってビデオを撮影してまでダヒを口止めしていて・・・。
ダヒが本当のことを話せないのも無理はない。
ちなみに酔って暴行すると刑が軽くなるということが韓国では問題視されております。
凍てついた愛でもジュンソクの母の量刑に関して、故意か無意識なのかが重要みたいなくだりがありましたが、それと同じことですね。
ジュンソクの父も酔っている様子でしたが、ビデオ撮影までするということは意識がはっきりとしているので刑期が酌量されることはないでしょう。
ただ権力者なので、なにかしらの優遇はありそうですが・・・。
ダヒは暴行被害にあった恐怖からソンホに「ジュンソクに暴行された」と嘘をついてしまったわけですが。
嘘をついたことがわかった時点では、父から暴行されたことは明らかになっていません。
言ってしまえばジュンソクにフラれた腹いせに嘘をついてるようにも見えたわけです。
失恋が原因で精神的にも病んでしまい、しかも嘘でソンホの転落事故のきっかけをつくってしまった。
その後、ソンホの家族がダヒと話をしようとしても、なにもしゃべらないどころか、ソンホに暴行されたと両親に嘘をついていた。(親の勘違いに話を合わせた)
すべてのきっかけは少女の嘘から始まったという、それはそれでリアリティのあるエピソードではありますが。
そうは言っても嘘をついた理由がフラれた腹いせだったら、元凶はダヒですから批判の対象にもなりますよね。
実際にはダヒには同情するべき理由があったので、大きく批判の対象になることはありませんでしたけど。
まあ、暴行被害は事実っぽく見えましたが、それにしても嘘をついた時点で「とんでもない女」だと炎上しちゃうところでしたね。
一部ではそのような視聴者の声もあったようです。
一方で株を上げたのがソンホのお母さん。
息子に暴行されたと嘘をつかれたのに「あなたは悪くないし、私たちが攻めることもない」と優しく語りかけました。
あの時点ではなんでダヒが嘘をついたのかもわからないのに、あんなことが言えるんですからね。
ソンホが回復して気持ちに余裕があったとしても、素敵な心の持ち主でした。
同じ女性や母としてダヒが暴行被害にあい、ダヒ一家が苦しんでいるのは事実だと確信はあったでしょうけどね。
それにしてもあの時点でダヒのことを気遣えるのは素敵だわ。
まだまだソンホのことでいっぱいいっぱいでしょう。
ダヒを演じたパク・ジフは16年にデビューし、主に映画に出演していた子役です。
ソンホ(ナム・ダルム)、スホ(キム・ファニ)、ジュンソク(ソ・ドンヒョン)、ドンヒ(イ・ジェイン)という他の主要子役と比べたら出演作は多くありません。
ですが、彼女には主演映画「はちどり」という代表作があります。
「パラサイト」以前に最も多くの賞を受賞した韓国映画になるようです。
パク・ジフが知名度をあげた作品で、自身も6つの授賞式で賞を受賞していますね。
とはいえ「はちどり」の撮影は17年ですけど公開は19年8月なので、凍てついた愛の放送より後の公開ですね。
ということは、ダヒ当時はほとんど無名に近い存在だったわけか。
ドラマのキーポイントとなるキャラではありますが、本人の比重は決して多くなかったからな。
でもその後に主演映画が大きな注目を受ける無名女優をキャスティングしたわけですから、見る目はあったということです。
ちなみに21年にネットフリックスで公開されるドラマの主演も決まっていますね。
これから注目の若手女優です。