20年から21年にかけて放送された韓国ドラマの「火の鳥2020」です。
04年の大ヒットドラマ「火の鳥」のリメイクになりますね。
火の鳥2020というタイトルですが、20年より21年の放送が多いのはご愛敬。
※ネタバレ表現あり

・火の鳥2020の視聴率は?

原作は全話平均視聴率が27%という大ヒットドラマになります。
前作が韓国ドラマ界に名を残す大ヒットドラマ「チャングムの誓い」なので、その恩恵もあったと思われますが。
ドラマの評判も非常に高い名作になります。




その名作をリメイクするということで、それなりに力を入れて宣伝されたドラマですけど。
一般的に話題性の低い朝ドラ枠での放送ということで・・・。

初回視聴率は5.4%という寂しいものになっています。
その後も視聴率は5%台で推移し、最高視聴率は61話の6.5%。
最終回の視聴率も5.7%となっています。

ちなみに朝ドラといえば、日本ではNHKの連続ドラマ小説ですけど。
韓国で朝ドラというのは日本でイメージする昼ドラのような作品になります。
つまりドロドロ系が多いわけですな。




しかし日本でも昼ドラマ文化がほぼ消滅したように、韓国でも朝ドラ文化が消滅の危機です。(もう事実上SBSしか残っていない)
火の鳥は朝ドラマの存亡をかけた作品でもあったわけですが、残念ながらコケてしまったわけですね・・・。
とりあえず後続作も放送中なので、火の鳥が放送されたSBS朝ドラ枠は健在です。
(もっとも後続作も評判が悪いので、韓国で朝ドラは消滅しそう)

・火の鳥2020の評価は?

今作はホン・スア、イ・ジェウ、ソ・ハジュン、パク・テインが主演のドラマになりますが。
主演の演技面での評価は高くないドラマになります。
ややオーバーな演技や、ぎこちないセリフの言い回しが目立つとのこと。

そもそも脚本の評価が低いんですよね。
原作はミニシリーズですが、今作は連続ドラマになります。
26部作のドラマが120部作と、かなり長くなりました。

脚本家は同じ人なのですが、韓国ドラマにおいて04年と現代では時代も違いすぎますからね。
途中で脚本家の交代説も出るほど現場もドタバタ。




脚本家の降板はなくなりましたが、その後80話で原作の男主人公とサブヒロインが降板。
全体の2/3で主演2人がいなくなるというのも、ドラマとしてキツイものがある。
新キャラの登板も視聴者の評価は良くなかったみたいですね。

26部作を120部作に伸ばすということ自体に無理があったとの声があります。
もとが大ヒットドラマだけに、それを大幅改編すればどうしてもアンチは生まれるでしょう。
ストーリー展開も苦しい状況で、結局最終回の展開も評判は悪いものに終わっています。




まあ、朝ドラというのはミニシリーズや夜の連続ドラマに比べるとクオリティは落ちるものとされますが。
それにしても既存ファンの多い大ヒットドラマのリメイクですから、クオリティが低いと批判の声は大きくなっちゃいますね。
なにか見たい理由があるならともかく、現地の評判を見る限りおすすめができるドラマではなさそうですね。