先日tvNの土日ドラマ「悪魔判事」が最終回を迎えました。
主演にチソン、キム・ミンジョンら。
昨日ツイッターのトレンドにチソンの名前があったのは、悪魔判事が最終回だったからか。
個人的にイ・ボヨンの「マザー」を見終わった後だったので、タイムリーだなと思っていましたが。
ちなみに悪魔判事の前作もイ・ボヨンの「マイン」なので夫婦リレーとなりましたね。
前作マインが10%で最終回を迎え、その恩恵も期待できた悪魔判事です。
初回視聴率は5.55%と高い数字を記録していますね。
不運だったのは視聴率10%の競合ドラマ「結婚作詞 離婚作曲2」があったこと。
あとは東京オリンピックの関係ですかね。
自己最低視聴率は9話の4.73%ですが、これは東京オリンピックの影響です。
オリンピック終了後は7%近い数字を残し、最終回で自己最高視聴率7.96%と有終の美を飾りました。
五輪期間中も9話以外は視聴率5%を超えているし、視聴率的には文句なしですね。
高い視聴率を記録していますが、作品性の評価はあまり高くないんですよね。
ドラマタイトルからわかるように法廷ものではあるのですが、ファンタジー系のドラマでもあります。
裁判があり得ない形で進んだり、判決もあり得ないものであったり・・・。
法廷ものなのに蓋然性がないので、その点は批判対象になっています。
終盤はシーズン2の可能性も示唆される展開だったようですが、その点も批判あり。
続編の可能性を残すあまり、ドラマのメッセージ性がおろそかになったとの声。
とはいえ視聴率が落ちていないですし、面白いのは面白いのでしょう。
現実ではありえない判決だって、見方を変えればすっきりする展開でもあるでしょうからね。
凶悪犯に「もっと厳しい判決を」と思うのは当たり前の感覚かもしれないし、非現実的な罰であっても、それを作中で描いてくれたら気分が良いかもしれない。
いわゆるダークヒーローもののドラマですが、それを考慮しても現実感のない設定は好き嫌いが分かれるのかも。
ちなみに脚本家は「ハンムラビ法廷」と同じムン・ユソクです。
ハンムラビ法廷は現役判事が脚本のドラマとして話題になりましたが、現在は引退して作家となっております。
ただ、そういう人の作品だから、より蓋然性を求める視聴者も多かったかもね。
本格的な法廷ドラマを期待しちゃうよな。
悪魔判事はチソンを筆頭に役者目当てで見るぶんには良さそうですね。
ただ本格的な法廷ドラマを期待して見るのとは違う。
あくまでもディストピア的なファンタジーの世界観であることは理解するべき。
→ハイライトティーザー
高い数字で固定視聴者をキープしたドラマなので、面白いのは面白いでしょう。
だけど、とにかく現実世界のドラマではないことを理解した方がいいと思う。
ジャンルがジャンルなのでその点は把握したうえで見た方が「思っていたのと違う」ということにはならないでしょう。