18年にtvNで放送された韓国ドラマの「空から降る一億の星」です。
主演にソ・イングク、チョン・ソミン、パク・ソンウン。
日本の大ヒットドラマが原作のリメイク作になりますね。
18年当時、tvNの水木ドラマ枠は黄金期の真っただ中です。
前作は日本でもリメイクされた「知ってるワイフ」で最終回は7.9%・
空から降る一億の星はその恩恵もあり、初回4.0%というスタートです。
しかし、初回が自己最高視聴率。
6話で2%台に落ちると、最終回で3.4%を記録するまで3%台に戻ることはありませんでした。
自己最低視聴率は10話と13話の2.3%。
黄金期の終わりとなったドラマとして知られるので、低視聴率ドラマというイメージですけど。
実際にはそこまで低視聴率というわけではないんですよね。
せめて視聴率の推移が逆で、前半2%台、終盤3%台、最終回で4%だったらイメージも良かったんですけどね。
そもそも今作に限らず、日本ドラマのリメイクというのは失敗が多いんですよね。
当時だと黄金期に放送された「マザー」が成功作ですが、他には「白い巨塔」や「その冬、風が吹く」が成功作ですね。
逆に失敗に数えられるのが「怪しい家政婦」や「ネイルもカンタービレ」ですか。
日本ドラマの呪いが叫ばれるほど、日本での成功に比べると韓国での成功率は低い。
空から降る一億の星は日本で大ヒットしたドラマですし、主演のキムタクは韓国でも知名度が高いみたいですからね。
ソ・イングクがキムタクの演じたキャラを消化できるのかという疑問もあったようです。
実際のところ、ソ・イングクの演技面は好評だったようですね。
海外人気もある俳優さんなので、彼のおかげで日本での興行も成功したドラマになっております。
空から降る一億の星をリメイクするにあたり、1つ懸念点がありました。
それが原作の設定だと「近親相姦」になってしまうので、韓国内では拒否感も強いテーマになってしまうところです。
それ以外にも日本版は衝撃的なエンディングで知られるドラマですからね。
結局は原作とは違う設定になったので、その面での批判を受けることはなかったわけですが。
それにしても現実感のない脚本なので好き嫌いは分かれたようですね。
視聴率が落ちたのは事実ですし、視聴者を引き付けることには失敗したと言えそうです。
(韓国色を強めて失敗したのはマザーと正反対)
まあ、それも韓国の話ですからね。
日本ではソ・イングクの魅力もあって非常に人気のドラマです。
韓国だと日本ドラマのリメイクは斜に構えて見る人が多くて失敗しやすいのかも。
実際に韓国でもマニア層は形成したと言われるドラマです。
ケーブルテレビのtvN平日ドラマで2%はそこまで悪くない数字ですし、固定視聴者は獲得したと言えそう。
それこそソ・イングクの後続作「滅亡」も同じような視聴率です。
「空から降る一億の星」は韓国の日本ドラマ視聴者層の原作ファンも満足するドラマと評価されていますからね。
好意的に見るぶんには面白いと言えるドラマなのでしょう。
韓国では若い女性視聴者を引き付けることに失敗したとも言われています。
日本だと若い女性層にも人気なので興行的に成功しているのかもしれませんね。
日本に縁のあるドラマですから、興味があるなら見てみるのも良さそうです。
ただ韓国では必ずしも評価の高いドラマではないですね。