20年にJTBCで放送された韓国ドラマの「夫婦の世界」です。
主演にキム・ヒエ、パク・ヘジュン、ハン・ソヒ。
ハン・ソヒの出世作であり、一躍若手スター女優になりましたね。
前作「梨泰院クラス」が最終回16.5％という大ヒットドラマなので、その恩恵も期待できたドラマです。
実際に初回視聴率は6.26％で、これはJTBC史上最高の初回視聴率。（梨泰院クラスは4.98％）
2話で9.97％と実質二桁に乗せると視聴率は右肩上がりで、8話で20％を突破。
最終回で自己最高視聴率の28.37％で有終の美を収めています。（首都圏視聴率は31.66％を記録）
12話の24.33％の時点で非地上波のドラマとしては歴代最高視聴率を記録しています。
その記録を持っていたのが同じ枠で放送されていた「SKYキャッスル」の23.77％。
JTBCに並ぶ非地上波ドラマ放送局であるtvNで最高視聴率を記録したドラマが「愛の不時着」で21.68％。
夫婦の世界は22時50分放送スタートという遅い時間帯のドラマなので、より凄い視聴率と言えますね。
不倫ドラマ、19歳の年齢制限付きなど嫌いな人も多そうな条件なのに、それだけの数字を残したのだから本当に凄い。
夫婦の世界はイギリスのドラマ「女医フォスター」が原作になります。
6話までが原作のシーズン1に該当するストーリーで、7話からがシーズン2にあたるストーリー。
シーズン1のメインストーリーは原作とほぼ同じのようですが、シーズン2からはオリジナル展開が増えるようですね。
ただシーズン2にあたるエピソードになってくると、やや中だるみも指摘されており好き嫌いが分かれるとの声も。
また最終回も竜頭蛇尾とは言わなくとも、好き嫌いは分かれるようですね。
否定派の人からしても「SKYキャッスル」やプロデューサーの前作「ミスティ」の最終回よりはずっと良いみたいですけどねｗ
視聴者の望んだ展開とは違う結末だったのかもしれませんが、現実的なラストとの声も。
プロデューサーは「ミスティ」と同じ人なわけですが、ミスティも高い演出力が評価されたされた作品です。
夫婦の世界も演出の評価が高いドラマですね。
不倫ドラマはどうしても俗にいう「マクチャンドラマ」で、とんでも展開になりがちなテーマでもあるわけですが。
夫婦の世界は心理描写も素晴らしいと評価されます。
キャストにしても大女優のキム・ヒエがキャリア最高の演技と言われ、ハン・ソヒも大ブレイクするほどの熱演。
男主人公のパク・ヘジュンも豊富なキャリアで顔は知られていますが、知名度としては高くない俳優でもあります。
今作では嫌われキャラなので大いに嫌われたわけですが、それだけ良い演技でキャラを消化したわけです。
助演も含めたキャストが素晴らしい演技を見せてくれたことも、ドラマの成功につながりましたね。
暴力描写で批判されたこともありましたが、そのシーンにしても最新の演出で高評価された面もある。
夫婦の世界は韓国ドラマ界に大きな爪痕を残したような作品です。
夫婦の世界は普段僕の見るジャンルのドラマではないかもしれないけど、これは見てみようと思う。
好き嫌いこそあれど、オリジナル展開でスリラーや推理要素も入ったみたいですし。
そういうところもより大衆受けするドラマになったのかもしれませんね。
歴史的なヒット作と言えるドラマなので、韓国ドラマを見る人なら見た方がいいと思うドラマ。
テーマやキャスト的に嫌じゃなければ、ぜひ見てほしいですね。