出産後の母親を描いたドラマ「パンドラの世界(産後ケアセンター)」です。
様々なお母さんが登場しますが、その中でもオム・ジウォン、パク・ハソン、チェ・リの3人が主演になりますね。
助演ではありますが、もう1人印象的なお母さんを演じたのがイム・ファヨンです。

※ネタバレ表現あり

・幸せだけではない出産

パンドラの世界はドラマでは一般的に幸せの象徴として描かれる「出産」の現実を描いた話題作です。
主人公は母性が芽生えずに悩んでいる母親で、サブヒロインは良い母親に見えても孤独な女性。
コメディ系なのでさほど暗い雰囲気ではないのですが、テーマ的には暗いところがあるドラマです。




登場している母親みんなそれぞれが悩みを抱え、それでも自分なりの幸せを見つけていくわけですが・・・。
そうはならなかったのがイム・ファヨン演じるスクスクのママですね。

・パンドラの世界の泣けるシーン

パンドラの世界にはミステリー要素も少しありました。
序盤に職員が話していた引きこもりのお母さんや、ミルク事件、ヒョンジンに送られてくる謎のプレゼントですね。
それらすべて、スクスクのママが絡んでいたことだったわけですが・・・。




スクスクは病気の子供と言われていたけど実際には死産していたと。
しかも3度目の死産という、とてもつらい境遇だったのがスクスクのママですね。
彼女の過去が語られるシーンは泣けますね。

インパクトは作中1番じゃないかな。
それくらい感情が動かされるシーンでした。
最終回で子供の墓前で語った願い事も印象的です。

スクスクのママはヒョンジンにも優しく接してくれるし、保育士というだけあって子供の扱いも上手なところがあったし。
それだけに感情を爆発させるシーンもインパクトがあった。

ただでさえヒョンジンは子供との付き合いに悩んでいたのに、壮絶な過去を持つスクスクのママにあそこまで言われて・・・。
子供を育てる自信がなくなるわな。




パンドラの世界は母親の辛いところばかり描かれているようなドラマですが、スクスクのエピソードは別物でしたね。
僕はミルク事件でミステリー要素が入ったときに、このドラマには合わないんじゃないかと思いましたが・・・。
こういう展開になり、非常に見応えのあるシーンになってくれました。
スクスクのママのエピソードがあったから「子供と幸せに過ごすのが良い母親」というメッセージも強いものになったと思う。