18年にtvNで放送された韓国ドラマの「マザー」です。
原作は日本の人気ドラマで、韓国でも評価の高い作品ですね。(芦田愛菜ちゃんの出世作でお馴染み)
韓国版の主演はイ・ボヨン、ホ・ユル、イ・ヘヨン。
18年のtvN水木ドラマはまさに黄金期です。
前作は「刑務所のルールブック」、後続作は「私のおじさん」。
その後も「キム秘書はいったいなぜ」、「知ってるワイフ」と人気ドラマが続きますね。
前作の恩恵も期待できるなか、マザーは初回2.95%と決して高い数字ではありません。(十分な数字ではあるけど)
8話で自己最低視聴率2.39%。
最終回は自己最高視聴率4.97%を記録して有終の美を収めています。
終盤は3~4%台を記録しているし、最終的に5%を記録したので非地上波の平日ドラマとしてはヒット作と言える数字です。
不運だったのは平昌オリンピックの開催時期とかぶったので、視聴率に悪い影響が出てしまったことです。
中盤の自己最低視聴率もオリンピックが理由なので、作品性に問題があったわけではない。
17年の百想芸術大賞のドラマ作品賞を受賞している鉄板ドラマのマザーです。
ただ序盤から好評だったようなドラマではありません。
子役のホ・ユルが芦田愛菜ちゃんとはイメージが違うので、韓国でも議論になってしまいました。
僕は原作を見ていないけど、それでも最初は違和感があったからな。
我々日本人が見ると、より違和感があるのかもしれません。
また児童虐待がテーマのドラマでもありますから、序盤はどうしても暗い雰囲気になります。
ホ・ユルに幸薄っぽさがあるので、余計に苦しい雰囲気になるかもしれませんね。
序盤は逃亡生活も落ち着かないので、かわいそうな印象にもなるし。
とはいえ、それらのマイナス要素(?)も前半だけですしね。
ホ・ユルはその圧倒的な演技力で称賛を集めました。
ストーリーや演出も重たい雰囲気というよりは、母親の愛情が強くでるようになる。
最初の方は暗くて見るのがつらい印象になるかもしれませんが、そう暗いことばかりではないドラマです。
作品としては「親が子供に与える影響」というのが強く描かれています。
3人の母親(イ・ボヨン、イ・ヘヨン、ナム・ギエ)の比重が大きくなりますが。
コ・ソンヒとパク・スヨン(ソン・ソックの母)という、3人とは違う母親像も重要ですね。
前半の暗さを乗り越えれば、徐々に没入度が高くなる名作評価です。
日本の原作とは違うエンディングも、韓国版のマザーが高く評価されている理由ですね。
終盤はホ・ユルの演技も神がかっているので泣かされるドラマですw
韓国でもウェルメイドドラマとして評価されています。
日本が原作のドラマだし、見た方がいい作品の1つですね。
脚本にキャストに演技にと、非常に完成度が高いドラマだ。