韓国ドラマ「マザー」でコ・ソンヒの恋人ソラクを演じたソン・ソック。
子供を虐待していた2人ですが、コ・ソンヒもソン・ソックも本当に悪い奴に見えたな・・・。
彼のシーンは見るのがしんどい。

・加害者は被害者だった

僕はマザーの原作(日本版)を見ていないので詳しく知らないけど、韓国のリメイク版は「親が子供に与える影響」をより強く描いてるとされます。
ソラクの場合もまさに親の影響を受けた虐待の被害者だったわけですね。




自分のせいで母親が死んだと苦しみながら大人になったソラク。
母親をイラ立たせている子供を過去の自分に投影し、殺したくなるという恐ろしい人物です。

少なくとも2人は殺していることが明らかになっているので、同情ができるキャラではありませんが・・・。
そうはいっても彼のような人物が生まれないためにも、彼の育った環境は考慮すべき。

ソラクが特に嫌いなのは「うるさい子供」と「汚い子供」ですね。
自らがうるさい、汚いと母親に虐待を受け、そのお母さんが良い母親の姿で自ら命を絶った。
それがトラウマになり過去の自分を断罪する代わりに、同じように母親を困らせている子供を虐待しているという・・・。
(最終的に事故を偽装して殺す)




ユンボクに対しても身代金目的の誘拐ではなく、殺すことが目的だったわけですからね。
それなのにスジンが本当に命がけで助けに来たことで母親の愛の強さを知った。
過去の虐待は母親のためにしていたつもりだったんでしょうけど、まったくの筋違いということにも気が付いたのでしょう。
結局はソラクも自ら命を絶ってしまった。

・シングルマザーに取り入るのが上手いソラク

ジャヨンいわく「女性が何をしてほしいかよくわかっている男」であるソラクです。
おそらく普段から街を徘徊してターゲットを物色、ジャヨンの時と同じように接触していったんでしょうからね。
それで女性の心をつかんで同居してしまうのですから、よほど場数を踏んでいるんでしょう・・・。




ジャヨンとウォニのお母さん(チョン・ミド)ではタイプもまったく違ったからな。
いろんな女性の好意を得ることができる男でもあるわけだ。
それも幼少期の経験から、母親が求めていることが理解できるということでしょうか。

21年現在だとコロナの影響で離婚も虐待も増えていることが問題になっています。
ソラクのような犯罪者が生まれるかどうかはともかく、トラウマを抱えるであろう子供はたくさんいるわけです。

僕は感染者数ばかり問題視されて、コロナ以外で苦しむ人のことが考慮されないコロナ対策をする意味がわからない。
もう1年以上前から問題になっているけど、いまだに感染者数ばかりですからねー。




経済的な問題もそうだけど、感染者数以外の問題にも目を向けてほしいですね。
感染症対策というのは感染者を減らすことではなく、社会全体として感染症の被害減らすことだと思うので。

児童虐待は個人の問題だけでは片づけられないでしょうから。
社会全体として制度や意識が変わっていくと良いですね。