韓国ドラマ「刑務所のルールブック」の人気キャラであるハニャン。
実質主人公とも言える存在だったキャラクターですね。
ハニャンを演じたイ・ギュヒョンは前作「秘密の森」で知名度を上げた俳優さんです。
でも秘密の森の視聴者でも言われなきゃ同じ俳優だと気が付かないかもしれませんねw
・ハニャンの最後は批判もある
作中で最もインパクトがあったかもしれないハニャンの結末です。
犯罪者の美化が懸念されたドラマですが、序盤の拘置所でその懸念は薄れました。
しかし、刑務所のシーンになると楽しそうな雰囲気になるので、また犯罪者美化の懸念が強くなりました。(悪人キャラのカイストもいい人に見える演出だった)
それだけに1番人気とも言えるハニャンのバッドエンドは意義もあったところ。
とはいえ、かわいいコメディキャラで人気者のハニャンですから、あの最後には批判もあります。
なんといっても警察が出所時にあんなおとり捜査をしていいのかという点が問題となりますね。
あのおとり捜査に関してはグレーなところで、売人がハニャンを車に連れ込んだなら違法捜査。
しかし売人を見つけたハニャンが自らアプローチしたのであれば合法捜査になります。
それにハニャンはただでさえ優秀な頭脳の持ち主ですが、ジェヒョクの薬がすり替えられたことにもすぐに気が付くほど薬の知識が方法です。
その気になれば違法薬物の製造が可能な人物なのかもしれません。(知識と設備があれば一般の薬からも製造できるらしい)
実家も裕福で資金力があるかもしれないし、重度の薬物中毒者で、元売人でもありますからね。
あんな形でおとり捜査をすることはないのかもしれませんが、少なくとも警察が要注意人物としてマークするだけの男ではあるわけです。
・ハニャンの結末は残念
まあ、そうはいっても感情的にあの結末は残念なところです。
薬物中毒者の更生が難しいことを示すキャラと考えれば、理解できるところはある。
一方でハニャンは薬物中毒から立ち直ろうとしている人にとっては希望でもあるキャラだったのです。
ハニャンの結末を見て、タバコやアルコールなどを含めた中毒を治療している人たちは「やっぱり無理かも」と思わされたかもしれません。
刑務所で副作用に苦しみながらも薬を絶つ姿を見れば、ハニャンなら更生できるようにも見えたわけですが・・・。
しかし違法薬物は風邪薬とは比較にならないほど中毒性が高いというわけで・・・。
本来なら恋人(あるいは親が)出所時に迎えに行くべきだったんですよね。
(薬物に手を染めたきっかけも恋人不在時)
一般的に「薬物中毒者の出所時は家族が拉致するべき」と言われるほど、その誘惑が強いようです。
恋人が迎えに来ていないことが残念そうだったハニャンですが、もし恋人が来ていればと思わされる。
あるいは恋人が用意していたプレゼントが指輪だと知っていれば、結末も違ったかもしれませんね。
そもそもハニャンの結末に批判があるのは、彼のキャラクター人気が強いからというのが1番の理由でしょう。
薬物中毒から立ち直るのは、本人の努力だけではどうしようもないのでしょうし。
そうした薬物中毒の恐ろしさを知らせるという意味で、ハッピーエンドではなくバッドエンドが良かった面はあると思う。
あの様子だとおとり捜査がなくても、いずれは薬物に手を出したかもしれない。
そうなると、もっと深みにハマる可能性もあったわけで、早い段階で逮捕されて良かった可能性だってある。
ハニャンは人気のドラマキャラなので賛否あるのはわかるけど、意外と現実的な結末だったのかもしれませんね。