現役ドラフト

韓国ドラマ「ストーブリーグ」を見ています。
ストーブリーグを見ていて知ったのですが、KBO(韓国プロ野球)ってルール5ドラフトがあるんですね。
韓国では2次ドラフトと言われているようです。
2次ドラフトというのは現役選手を対象としたドラフトですね。

・KBOの現役ドラフト

現役ドラフトというのは日本でも導入が議論されています。
MLBにもルール5ドラフトという現役選手を対象としたドラフトがありますが、日本が導入するならMLBよりもKBO方式になりそうですね。




KBOがどういう方式で現役ドラフトを開催しているのかというと。
外国人選手、1,2年目の選手、FA申請選手を除き40人をプロテクト。(育成選手も対象)
プロテクト外の選手を対象にウェーバー順でドラフトしていくということです。
(プロテクト外の名簿は一般に公開されない)

問題点としては補償が高すぎる点があげられています。
1ラウンド指名で3億ウォン、2ラウンドで2億ウォン、3ラウンドで1億ウォンの補償となっているようですね。
プロテクト外の選手を獲得する見返りとしては高い補償になります。




あとは育成が上手な球団が不利ということもあるわけですが・・・。
そこはまあ、戦力拮抗の目的を考えると仕方がないところではあります。

ちなみに過去合計で1番選手が流出した球団が斗山ベアーズの23人。
最少がハンファ・イーグルスの7人です。
もちろんイーグルスは育成の評価が低い球団になるわけですね。

・ストーブリーグが現実と違うところ

ちなみにストーブリーグでは現実ではあり得ない描写がありました。
それは「2次ドラフトで獲得した選手をトレード要員にする」というものです。
実際には1年間はトレードに出すことができないので、おかしな描写になるようです。


ただ例えば、作中では外野手を獲得していましたが、チーム内の外野手をトレード要員にして、その穴埋めに2次ドラフトで獲得した選手を起用するという方法はあります。
万年最下位チームに、そこまでの価値がある選手がいるとは思えないのですがw

・2次ドラフトは廃止へ

2次ドラフトが開催されているのは知らなかったけど良い制度ですね。
ちなみに隔年で開催されており、20年に開催されたので21年はありません。
さらに廃止議論が起きて廃止に合意とも言われているので、20年が最後の2次ドラフトになる可能性があります。

20年も計18人の選手が指名されるなど、チャンスを与えるという役割は一定以上果たしています。
それでも廃止議論が出るぐらいですから、いろいろ問題があるのでしょう。
選手会としては二軍選手にもFA権を与える制度を代替案として出しているようです。(MLBにもあるマイナーFAですね)




なんにしても、こうしてやってみて悪かったら廃止するという選択肢があるのは韓国の良いところですね。
日本は間違いを認めたくないのか、しがらみが強いのか、1度決めたことを変更するのも難しいですから。(コロナ対策がまさにそれ)
2次ドラフトは良い制度だと思うし、問題点を改善して開催してもらいたいな。