日本でもっとも知名度が高いであろう、韓国も大物脚本家キム・ウンスクです。
先日、「太陽の末裔」でタッグを組んだソン・ヘギョと新作ドラマが制作されるという発表がありました。
で、その新作ドラマが「ザ・グローリー」というタイトルだと発表されましたね。
女優 #ソン・ヘギョ& #キム・ウンスク 作家の新ドラマは「#The_Glory」…校内暴力を扱った邪悪で悲しい復讐劇https://t.co/5j5lQmiQJ0
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・キム・ウンスクに変化あり
ここで注目なのは新作が復讐劇だと発表されたことです。
キム・ウンスクと言えば昨年の「ザ・キング」から韓国ドラマの定番「トッケビ」「相続者たち」、彼女の出世作である「パリの恋人」などなど。
「ミスター・サンシャイン」のような時代劇から、ファンタジー、青春ものなどいろいろあれど、とにかくロマンスドラマです。
それが今作は復讐ということで、これは注目ですね!
昨年の「ザ・キング」が韓国で大コケしたのも、要はマニア受けする作品でしかなかったということですからね。
前回僕は、最新作は「ミスター・サンシャイン」のような幅広い世代に受けるドラマであってほしいと言いましたが。
復讐ものであれば、そうなる可能性が出てきましたね。
やっぱり大ヒットドラマになるには、老若男女問わず楽しめるドラマじゃないとね。
・キム・ウンスクにとってはリスクもあり
今回キム・ウンスクが復讐劇にチャレンジするというのは、ザ・キングでコケたことも大きな理由でしょう。
しかし彼女が得意なロマンスジャンルから離れることには大きなリスクもあるはずです。
よくあるキム・ウンスクの批判としては非現実的なところが指摘されます。
少女漫画のような世界観だからこそ、若い女性を中心に人気にもなるのですが。
一方で、お粗末な脚本はドラマファンからしたら設定エラーが気になるところもあるんだと思います。
「太陽の末裔」脚本家キム・ウンスクの独特のせりふに接した男性主人公たちの感想! https://t.co/fJ4iAYetYs #ワウコリア #wowkorea #韓流 #コン・ユ #コンユ #太陽の末裔 #パリの恋人 #コン・ユ #コンユ #キム・ウンスク #キムウンスク…
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例えば太陽の末裔だって、軍隊関係の設定がおかしいところがいろいろ報告されています。
でも太陽の末裔は面白いのは面白いということで、特に問題にはなっていませんが。
ロマンスジャンルであれば少々設定におかしなところがあっても、メインはロマンスですから。
ロマンスが面白ければあんまり気にならないと思うんですよね。
ですが今回は復讐劇ということで、細かい設定エラーが評価に響く可能性もあると思います。
もともと好き嫌いがはっきりと分かれるタイプの脚本家ですから、斜に構えて見る人も多いでしょうからね。
重箱の隅をつつくものから、まっとうな指摘まで、あれこれ言われることはあるでしょうね。
致命的なエラーがなければよいのですが、どうなることか・・・。
ソン・ヘギョ出演のキム・ウンスク作家の新作は「The Glory」新しい復讐劇? – もっと! コリア (Motto! KOREA) https://t.co/FxgWH4meyz @mottokorea
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・ザ・キング最大の問題をクリアできるか?
そしてこれは厳密に言えばキム・ウンスクと関係ないと思うのですが、ドラマの評価を大きく左右する問題があります。
それはPPLの問題です。(ドラマの中でスポンサーの商品を使用する宣伝)
ザ・キングは「PPL・キング」「テレビショッピング」などの蔑称にくわえ、「80分間広告を見ているようだ」と言われるほどPPLの多さが問題になりました。(まさに致命的なエラー)
スポンサーの商品が登場するぐらいならまだしも、いちいちキャラが感想まで述べるから余計に邪魔なんですよね。
ストーリーに関係ない、それらの広告シーンの多さは俳優に同情する声もあるほど。
ソン・ヘギョとキム・ウンスクのスーパースタータッグになれば注目度も大きいですし、製作費だって莫大なものになるでしょう。
PPLは欠かせないですし、スポンサーもたくさんつくでしょうから、いかにうまくドラマに溶け込ませるかというのは重要なポイントです。
ロマンスものならイケメン俳優が何か食べて「これおいしい」というシーンも、キュンキュン見られる視聴者もいると思うんですよ。
でも復讐劇でソン・ヘギョがそんなことをやったら、ソン・ヘギョの無駄遣いということになりますからねー。
ソン・ヘギョ×脚本家キム・ウンスクの再タッグで話題…新ドラマ「ザ・グローリー」8部作の復讐劇に高まる期待https://t.co/VKJrqzKJ3Y
— Kstyle (@Kstyle_news) January 8, 2021
しかも今作は8部作のシーズン制ということで。
とりあえずは8話という、通常よりも短いドラマになります。(日本ドラマの10話と同じぐらいの長さですね)
短いドラマだから20年の大ヒットドラマ「ペントハウス」みたいに、どんどんストーリーが進んでいって好評になればいいですけど。
半分がPPLだなんてことになったら目も当てられないですからね・・・。
過度なPPLはドラマの没入度を下げるので、制作陣の腕の見せ所です。
今回は制作陣もザ・キングとは違い、「秘密の森」とか「アルハンブラ宮殿の思い出」を担当しているドラマプロデューサーの作品になります。
ただザ・キングでのイメージがあるので、PPLが目立つようだと批判も大きくなるでしょう。
コメディドラマだったらコメディっぽくPPLができるのですが、復讐劇だとそれも難しいですから困ったところですな・・・。
まあ、でもキム・ウンスクの新ジャンルということで楽しみでもありますね!
今のところ7対3で嫌な予感が優勢なのですがw
大物脚本家ということでキム・ウンスクの作品も見てみたいのですが、なんか色物ロマンスのイメージがあるから手がでないんですよね。
でもソン・ヘギョの復讐劇だったら、ぜひとも見てみたい。
撮影が21年下半期予定のようですが、放送は1年後ぐらいになるかな?
「ザ・グローリー」が良いドラマになることを願いたいですね。