失踪ノワールMの2回目の視聴中ですが、いよいよ面白くなってきたかな。
まずストーリーの導入となる失踪事件があり、その次に子供の誘拐が絡んだ失踪事件があり。

そして第3の事件として、次期大臣が決定的になっている著名な弁護士の娘の失踪事件。
ここからグッとストーリーがよくなる印象です。

※ネタバレ表現あり

・失踪ではなく復讐絡みの誘拐

娘の失踪事件というのは、調べていくと誘拐の可能性があると。
で、容疑者となったのはかつて妹を殺人事件でなくした男で、妹の事件は死体が見つからなかったことから無罪判決が下ってしまった。
今回の誘拐事件は妹殺害の容疑者を弁護し、無罪判決に導いた弁護士に対する復讐だと見られたわけですが・・・。




実際には誘拐事件は狂言誘拐に近いもので、娘は危害が加えられることもなく、身を隠していただけ。
娘は妹の生死を確認したかった男の熱意に打たれた形だったようですね。
スヒョンが盗聴により殺人の証拠を押さえ、死体の隠し場所も見つけたわけですが・・・。

・スヒョンの選択が仇になったか

お兄ちゃんは妹の殺人事件が無罪になったことで、妹は生きているのかもしれないと希望を持ちながら10年間生き続き・・・。
それが地獄のような時間だったわけですね。

スヒョンはお兄ちゃんに対し今回の誘拐等は温情を見せて罪に問わないことに。
弁護士先生と当時の容疑者を罪に問うこともできたわけですが、それも逃しちゃいましたからね。
娘の誘拐事件をなかったことにするためのバーター関係とはいえ・・・。




希望を失ったお兄ちゃんは釈放後に妹殺害の犯人を殺すと自ら命を絶ってしまった。
あそこで弁護士に対して復讐をしなかったというのが、またバッドエンドに拍車をかけていますね。

殺すとは言わなくとも、大臣就任直後に社会的に抹殺することもできたわけですからねー。
でもそれを選択することなく死んでしまった。


スヒョンが温情を見せずに起訴されても、たぶん実刑にはならないと思うし。
逆に弁護士と妹殺害の容疑者は社会的に抹殺&実刑判決だったでしょう。
どちらにしてもお兄ちゃんが死を選択した可能性はありますが、スヒョンの選択が仇になった感もありますね。

・この事件は終わり方も秀逸

エピソードはバッドエンドで終わりましたが、決して後味の悪い終わり方ではなかった。
エンディングの切なさがバッドエンドの後味の悪さを消した感じ。

兄が部屋で見ていたビデオ、妹の遺体が身に着けていたブレスレットと前振りはありましたが、それがエンディングで回収された。
最後のビデオ映像は切なかったですね。

そして、失踪ノワールMはここからのエピソードも次々と自己ベストを更新するような出来の良さなんですよね!
今回もそうであるように基本的にバッドエンドなんですけど、それでも秀逸なストーリーで見応えがある。




偽親子以外はもうストーリー展開を覚えていないけど、どんどん満足度が上がっていったのは覚えている。
そして最終回で落ちてしまうのが難点ではあるのですが・・・。

やっぱり今見ても面白いドラマですね。
失踪ノワールMは名作です。