JTBCの土曜ドラマ「わかっていても」のネット動画視聴数が盛り上がっているようですね。
ハン・ソヒ＆ソン・ガンというビジュアルに優れた若手スターが主演のドラマ。
原作も人気ウェブ漫画ですが、視聴率面では低迷しております。

・わかっていてもの視聴率

これを書いている時点では4話まで放送された「わかっていても」です。
視聴率の推移は2.20→1.25→1.17→1.71となっています。
2話で視聴率は半減し、4話では1.71と少し盛り返しましたがそれでも1％台の視聴率。




週1の放送、23時と遅い時間帯の放送、若者向けのロマンス、ネットフリックスで配信、と視聴率が出にくい要素はそろっていますが・・・。
そうはいってもハン・ソヒとソン・ガンという勢いのある若手の作品なので、寂しい数字ではある。

・わかっていてもの動画再生数が凄い

視聴率の出にくい要素がそろっており、実際に数字が出ていない「わかっていても」です。
この手のドラマの場合は視聴率よりもネットでの話題性がポイントになります。
ソン・ガンの演技力議論など悪い評価もあるわけですが、一方で動画再生の方が凄いことになっているようですね。




韓国での調査では7月1日～12日までの期間、YOUTUBEなどのオンラインクリップ動画の再生回数は約9000万再生。
9000万再生と言われても、どれだけ凄い数字なのかわかりにくいところですが・・・。

同期間2位が大ヒットドラマ「ペントハウス3」の約900万再生、3位が「賢い医師生活2」の約700万再生。
シリーズ化している大ヒットドラマを文字通りの桁違いで圧倒しております。
それこそ同じロマンスジャンルのドラマなんか、比較にならん差があるわけですね。

先にも言ったようにテレビを見ない若い層がターゲットのドラマなので、視聴率が出ないのは仕方がない。
一方でここまで圧倒的な動画再生数を記録しているのは、ルックスに優れた若手スター主演作というだけではないでしょう。


わかっていても最大の注目ポイントといえる、19歳の年齢制限付きという点も興味を引いているはずです。
ペントハウスみたいに暴力シーンが理由で19歳禁になるドラマはたくさんあるのですが、ロマンスシーンが理由の19禁ドラマは他にはないですからね。

まあ、実際にはわざわざ年齢制限をつける必要はなかったと批判もされていますが。（今のところは）
それもテレビだから規制も厳しいだろうし仕方がないですよね。
マーケティング的には成功した19禁と言えるのかもしれません。




そして単なる色物的な話題性だけでなく、実際に若い世代の間では面白いとの口コミも目立つようです。
日本でもネットフリックスで盛り上がっていますし、海外人気も獲得しているドラマです。

視聴率が出なくてもマニア層を形成して、ネットでの人気を獲得できれば成功と言えるドラマですからね。
いまのところは好き嫌いが分かれるドラマといったところですけど。
中盤から後半にかけてさらに盛り上がれば、評価も逆転していくドラマになるかもしれません。