先日、tvNの土日ドラマ「私たちのブルース」が最終回を迎えました。
キム・ヘジャ、イ・ビョンホン、シン・ミナ、チャ・スンウォン、ハン・ジミン、キム・ウビンら豪華キャストによるドラマです。


これだけのメンバーが揃うのも、オムニバスドラマという特異性があってのこと。
またイ・ビョンホン、ハン・ジミン、シン・ミナは「HERE」というドラマで共演予定だったのですが、コロナの影響で海外ロケができず無期限延期になった影響がある。
それにしても凄いメンバーだ。

・私たちのブルースの視聴率は?

前作「二十五、二十一」が高視聴率だった影響もあり、初回は7.3%と高視聴率でのスタートです。
5話で自己最低視聴率7.12%。
5話はノ・ユンソ、ペ・ヒョンソンという他のエピソードに比べると知名度に劣る若手の回という影響はあるのかも。




10話で初の二桁視聴率を記録すると、その後も最終回まで二桁をキープしました。
最終回で自己最高視聴率14.59%を記録し、有終の美を飾っています。
キャストが豪華でも視聴率がコケるドラマも珍しくはないのですが、今作は文句なしの成功ですね。

・私たちのブルースの評価は?

田舎の日常系ドラマなので、イメージとしては平和そうな印象を受けます。
きれいな風景が好評のドラマではありますし。
とはいえ、それぞれ重たい事情を持ったキャラクターのドラマになります。

特に注目ポイントとしてあげられるのが本当に障害を持っている俳優が起用されている点です。
聴覚障害のイ・ソビョルと、ダウン症のチョン・ウンヘですね。




聴覚障害も知的障害もさほど珍しいキャラクターではないのですが、実際に障害を持っているキャストが出演している唯一の韓国ドラマでしょう。
ですからドラマといえど、ドキュメンタリーのような印象にもなるとされる作品です。
そして障害を持つ子の親から、非常に共感されたとされますね。

ちなみに、うつ病がテーマのエピソードもあります。
うつ病のキャラクターも珍しくはないけど、そこまでスポットが当たるわけでもないですからね。
今作はシン・ミナがうつ病を患っている役を演じていますから、スポットもあたっています。

脚本家のノ・ヒギョンは癖のあるヒューマンドラマを描く人とはされますが。
今回は障碍者やうつ病をテーマに描き、相変わらず強いメッセージを発したようですな。




ただ称賛ばかりではなく、好き嫌いが分かれるテーマもあり。
特にノ・ユンソとペ・ヒョンソンの婚前妊娠や中絶は批判も強いところ。

なんにしても難しいテーマを扱い、自らのメッセージを込めたのはノ・ヒギョン作家ならではだと思う。

ちなみに、長く交際しているシン・ミナとキム・ウビンの初共演作になるわけですが。
残念ながらこれといった接点はないようですね。
シン・ミナはイ・ビョンホンと、キム・ウビンはハン・ジミンとのロマンスです。




良くも悪くも重たいメッセージが込められたドラマなので、気軽に見るドラマというわけではないです。
ただ最終回のイ・ビョンホン、キム・ヘジャも非常に評価が高いですからね。

これだけのキャストが集まるドラマもないですから、見てみると良さそうなドラマです。