19年にJTBCで放送された名作「美しい世界」ですが。
邦題は「凍てついた愛」となっております。

凍てついた愛というのも言いたいことはわかるし、しっくりくるところもあるんですけどね。
それでも決定的に違和感のある部分があります。

・主人公の愛が凍てついていない

凍てついた愛というタイトルの何がおかしいって、チョ・ヨジョン視点のタイトルになっていることです。
チョ・ヨジョンも主演ではあるけど、主人公はあくまでチュ・ジャヒョン、パク・ヒスン夫婦ですからね。




主人公夫婦の愛は決して凍てついてはいないし。
チョ・ヨジョンも第2の主人公と言えるようなポジションではありますが、あくまでも悪役側ですからねー。
凍てついた愛というタイトルは違和感があるわな。

・凍てついた愛のビジュアルにも違和感

そしてもう1つ気になるのが、メインビジュアルです。
韓国版のビジュアルは主人公家族の愛のあふれる雰囲気ですが。
日本版だとチョ・ヨジョンが前面に出ているんですよね。

このビジュアルも一見違和感のないように見えて、やっぱりおかしいですよねー。
タイトルといい、ビジュアルといい、チョ・ヨジョンがメインというのはおかしいと思う。

予告動画もチョ・ヨジョンが強く出ているので、なんだかドロドロドラマみたい。
言うほど2人の母親の戦いって感じのドラマでもないもんな・・・。
(関係ないけど、僕は告知動画のナレーションがいらないといつも思うし、ナレでテンション下がる)

・チョ・ヨジョンがメインの告知は仕方がない

まあ、チョ・ヨジョンがメインの告知は仕方がないと思うんですよ。
出演者で1番引きがあるのはチョ・ヨジョンですしね。

でも、そういうのは雑誌とかサイトやSNSでやればいいと思うんですよ。
告知動画はまだしも、タイトルやビジュアルまでチョ・ヨジョンをメインにするのは違和感。




韓国ドラマのタイトルやビジュアルというと、ラブコメじゃないのにラブコメ風のものとか多いですからね。
(無駄にピンクのビジュアルになったり・・・)
そういうのに比べると「凍てついた愛」の場合はパッと見は違和感がないんですよ。

でも実際は違和感のあるものだし、なによりそういうミーハーっぽくしてほしくない重みのあるドラマなんですよね。
その微妙なズレがやや不満な点だ。

韓国ドラマはイケメンキュンキュン系にした方が、視聴者にアプローチできていいのかもしれないけど・・・。
でも今の時代、タイトルやビジュアルをイケメンキュンキュン系にしなくても、SNSやブログでイケメンキュンキュンだと広めてくれる人がいっぱいますからねー。
わざわざ本元がイケメンキュンキュンをしなくても、とは思う。




凍てついた愛の違和感はまだマシな方だとは思うけど、作品のイメージが間違って伝わりますからね。
ウェルメイドドラマと評価されている名作なんだから、なおさら違和感のある改変が残念。

役者目当てで見ている視聴者も多いと思うし、視聴者に合わせている面もあるのかな。
でも役者目当てで見ている人たちはしっかりと役者のキュンキュンをSNSで広めてくれますから。
そういうのは視聴者の影響力に任せてもいいんじゃないかな?


なんでもかんでも色物っぽくなってしまうのは残念ですな。
いつも言うことですが、日本のドラマに忖度して韓国ドラマを色物にしているように見えてしまう。
現地でパッとしない評価のラブコメがピンクのキュンキュン系になるのはいいけど、名作扱いされているものがピンクビジュアルになるとガッカリだよね。




凍てついた愛はそこまで酷い改変ではなく見えるけど、実際にはけっこう違和感あるぞ。
僕は役者メインのタイトル&ビジュアルは嫌だな。
公式のサイトやSNSでやるぶんにはいいと思うし、どんどんやるべきとも思うけど。
タイトルやビジュアルは作品のイメージを大切にしてもらいたいな。