ドラマ「凍てついた愛」で主人公のイナを演じたチュ・ジャヒョン。
息子が転落事故で昏睡状態。
いじめが絡んでいるようだが学校は真実を明らかにしようとしない・・・。

ということで、真実を明らかにしようと立ち上がる母親を演じました。
パク・ヒスン演じる旦那に比べると感情的なキャラでしたね。

※ネタバレ表現あり

・真実を明かそうとする母親

チュ・ジャヒョンは見た目的にもクールな雰囲気で悪役もこなせそう。
凍てついた愛ではそのクールな感じが、母の強さに出て良かったかな。

息子が昏睡状態というだけでもつらいのに周囲の人間がまた・・・。
いじめ加害者の親はいじめの謝罪すらしないし。
息子を守りたいという愛情の裏返しとはいえ、さすがにあの態度はないよな。




息子のために真実を明かそうとするも、肝心な証拠を得ることができずに挫折。
でもそのたびに旦那や娘に支えられながら、素敵な家族愛を見せてくれました。

いじめ首謀者の母を演じたチョ・ヨジョンが旦那や息子からも見放され(?)孤立していく姿とは対照的。
チョ・ヨジョンとは学生時代の親友という設定でしたが、この2人の対比が良かったですね。

個人的にイナで印象に残っているのが、ソンホ(息子)のクラスメイトであるダヒの両親と会ったときのシーンですね。
絶望のどん底に突き落とされたかっこうになりましたが、あそこでも娘の言葉に救われて。
ずっと笑顔を見せなかったキャラだけに、その後に見せた笑顔がとても印象的でした。




最終的にソンホについて誤解していたダヒの両親も事情が事情なので理解。
事故のきっかけを作ってしまったダヒにも「あなたは悪くない」と優しい言葉をかけていたのも印象的です。

のちにダヒには同情するべき理由があったとわかったし、けっしてダヒが悪いとは言い切れないのですが。
とはいえ、あの時点ではダヒが悪い可能性も十分にあったわけですからね。
ソンホが回復の兆しを見せて心に余裕があったのかもしれませんが、それにしてもダヒに暖かい言葉をかけたのは素敵でしたね。

・チュ・ジャヒョンはイナと同じ境遇も

母親イナを完璧に消化したチュ・ジャヒョンですが、なんと国内ドラマ9年ぶりの復帰作。
(その前にアスダル年代記に特別出演はしているけど)
17年に中国の俳優と結婚、18年には出産も経験しています。

作中でイナが死ぬ思いをしてソンホを生んだというようなセリフがありましたが。
実際にチュ・ジャヒョンは出産後に痙攣の症状で救急救命室に入ったことも話題になりました。




さらにイナは実母との関係がよくないようでしたが、こちらも現実と同じようで・・・。
幼い頃に妹を事故で無くしているチュ・ジャヒョンですが、その件で母親も精神的に大きな傷を負ったのか虐待被害者でもあったみたいですね。
バラエティ番組で結婚式の様子が放送されたときも、両親が映らず話題になったようです。(父は離婚後に再婚して別の家庭を持っている)

親の件はともかく、息子の出産後初のドラマということはイナを演じるうえで影響もあったでしょうね。
ちなみにチュ・ジャヒョンは本名がウンジュで、これは凍てついた愛でチョ・ヨジョンが演じたキャラの名前でしたね。
20年のドラマ「家族です」では、本名のウンジュというキャラをやっております。




なんにしても、凍てついた愛のイナも良かったですね。
あれだけの境遇でも周囲の人たちに気遣いもできる暖かみがあって。

これだけの名作ドラマに9年ぶりにドラマ復帰する女優がキャスティングされるんだもんな。
韓国芸能界は人材も豊富だ。