ハ・ジウォン

日本でも大人気の韓国の女優ハ・ジウォンです。
年齢は78年生まれの42歳ということで、冬ソナのチェ・ジウ、愛の不時着のソン・イェジンの間ぐらいです。

日本での一般知名度はチェ・ジウの足元にも及ばないでしょうが、韓流ファンの人気はチェ・ジウ以上かもしれませんね。

・ハ・ジウォンの出世作

ハ・ジウォンの出世作は02年の大ヒット映画「セックス イズ ゼロ」。
その後、03年のドラマ「チェオクの剣」のヒットで国民的女優の地位を確立しています。




冬ソナなどの韓流ブームの時期は04年「バリでの出来事」が大ヒットしています。
バリでの出来事で日本のファンも増えたんじゃないかな。
さらに06年は「ファン・ジニ」が大ヒット。
10年の「シークレット・ガーデン」は彼女の大ヒット作でもありますね。(ヒョンビンと共演)

・ハ・ジウォンは出演作に恵まれない?

ここまでは興行不敗女優として、まさに「女王ハ・ジウォン」というべき活躍です。
しかし10年代に入ってくると視聴率のわりに作品の評価が低いことが続いております。




12年の「キング~Two Hearts」は同じく興行不敗の俳優イ・スンギとの共演。
最高視聴率は2話で記録した16.5%。
前話平均12.2%は悪くない数字ですが、競合の「屋根部屋のプリンス」に負けております。

しかも同枠の前作が視聴率40%を超えた大ヒットドラマ「太陽を抱く月」だったので、余計にキングの期待外れ感が出てしまいましたね。
(イ・スンギもハ・ジウォン同様に以降の出演作が伸び悩み気味・・・)

13年の奇皇后は、これはもう大ヒットと言っていいドラマですね。
最高視聴率29.2%、全話平均も21.9%。
ですが、視聴率とは裏腹に歴史の歪曲などもあり、意外と評価が低いドラマなんですよね。


面白ければいいじゃない、という気もしますけど。
韓国は見る目も厳しい。

・ハ・ジウォンは奇皇后以降により低迷

なんだかんだ奇皇后は大ヒットドラマのですが。
以降の出演作はヒット作と言えるものがないハ・ジウォンです。




15年の「君を愛した時間」ですが、これはもう普通に評価の低いドラマですね。
全話平均視聴率も6.2%と低迷。
相手役のイ・ジヌクも「三銃士」に続き2作連続でコケてしまった。

しかし、イ・ジヌクは「リターン」や「ボイス」などで返り咲いたのですが、ハ・ジウォンは低迷が続き・・・。

17年の「病院船」は視聴率こそ全話平均9.4%とまずまずですが。(ハ・ジウォンにかかる期待を思えば低い)
医学的な部分でおかしいシーンがたくさんあると否定的な声も多いドラマです。(ハ・ジウォンが斧で患者の腕を切り落とすシーンがあったぞ)




しかも相手の男主人公カン・ミンヒョクがハ・ジウォンと釣り合わないキャリアの少ない若手。
しかも演技面でも評価が低く、ドラマの評価も下がってしまいました。

脚本家がファン・ジニと同じ人なので期待も高かったのですが、期待外れの作品ですね。
視聴率も競合の「あなたが眠っている間に」に負けてしまった。
(主演がイ・ジョンソク&ペ・スジの若手スターなので余計にハ・ジウォンの勢い低下を感じる)

19年の「チョコレート」はこちらもストーリー面で評価の低い作品。
視聴率は4%台なので非地上波としては合格ラインではあります。
でも、ハ・ジウォンもかつての勢いは完全になくなったような印象も受けますね。

20年は映画「担保」が話題になっていますね。
映画でも11年「第7鉱区」以来の興行成功作です。
ドラマだけでなく、映画でも低迷していたハ・ジウォンです。




まあ、ドラマも視聴率的には「君を愛した時間」以外は悪くはないから、ドラマ興行不敗と言えなくはないんですけどね。
とはいえ、その数字もハ・ジウォンだからこそであり、作品の完成度がイマイチ低いことが指摘されています。

韓国ドラマは国内ドラマよりも絶対数が多いですから、それだけ質の高い作品も多くなります。
我々日本人よりも視聴者の見る目も厳しいですから、どこか作品に物足りなさを感じることは多いんだろうな。

・ハ・ジウォンの魅力

ハ・ジウォンの女優としての魅力は、その演技力にあるとされます。
かわいいキャラ、セクシーなキャラ、史劇からアクション、ヒロインから悪役までいろんなキャラを消化できます。

現在はどうだかわかりませんが、かつてはアクションもこなしていたというのは凄いですよね。
運動神経がかなり良いからアクションシーンもたやすく再現してしまうようです。

映画「1番街の奇蹟」ではボクシング選手を演じたハ・ジウォン。
もしボクシングを競技として続けたら、イ・シヨン(アマチュアボクシング韓国代表になった女優)にも勝てたんじゃないかと言われるほど。




見た目もかわいらしくスタイルも良いですけど、女性的な丸みもあるんですよね。
そういうところは女性から見ても魅力的なんじゃないかな。
大女優にして、親しみやすい雰囲気もある気がする。

最近のハ・ジウォンは出演作がパッとしない印象はありますが、それでも彼女自身の演技は好評です。
近年の韓国ドラマは40代、50代の活躍が目立つのでハ・ジウォンも40代での代表作が欲しいですよね。




20年下半期の大ヒットドラマ「ペントハウス」だってアラフォー女優3人の作品ですし。
ハ・ジウォンもそういう作品に恵まれれば、また第2、第3の全盛期と言われる可能性は十分にある。

ロマンスよりもミステリーやサスペンス物でカリスマキャラをやってほしいなー。
作品に恵まれることを期待したい大女優です。