21年の韓国ドラマ「ホームタウン」を見ました。
主演にユ・ジェミョン、ハン・イェリ、オム・テグら。

僕は基本的に現地で評価の高いドラマしか見ないのですが・・・。
今作はカルト宗教という素材、しかもオウム真理教がモチーフということで気になったので見てみました。

・ホームタウンは面白くない?

結論から言うと、没入度は低く、あまり楽しむことができませんでした。
とにかく脚本もわかりにくければ、演出もわかりにくいという印象です。

ストーリーで言えば、時系列がわかりにくい。
回想シーンなのか現在なのかわかりにくいし、しかも現在というのが99年なので、現在も過去っぽいという・・・。
「なぜ毒ガステロの犯人が捕まらなかったのか」など、いろいろとわかりにくいところがありましたね。




また、気になったのがカルト宗教にして、ファンタジーという素材です。
僕は、ファンタジー要素は洗脳とか薬物の影響だと思って見ていました。

しかし実際には本当にファンタジーであり特殊能力でした。
これもなんだかわかりにくい印象になった理由。

・ホームタウンの良かったところ

ただ「ホームタウン」にも良いところはありました。
カルト宗教であるヨンジン教は不気味さがあり好きでした。
ただ麻原彰晃に寄せたようなキャラは、我々日本人が見ると見た目がギャグキャラみたいでイマイチかも。




一方でラスボスのオム・テグは良かったですね。
出番のほとんどが刑務所内でしたが、あれが教団内でカリスマ性を発揮しているキャラだった良かった。
オム・テグのお陰で魅力的なキャラだったと思うけど、いかんせん脚本が彼を活かせなかった。
洗脳ではなく特殊能力だった点も残念に思えたかな。

「君を守りたい」の救船院が、ヨンジン教だったら良かったな。
救船院の教祖は見た目が良かったけど、悪人描写が少なかったから。

信者の人たちも幸せそうだったし、それを思うとヨンジン教の不気味さは良かった。
一方でヨンジン教は何が目的の宗教なのかはわかりにくかった。
オム・テグとヨンジン教の接点が少なかったのが残念かな。
その点は「目当ての子を性奴隷にしたい」という救船院の教祖の目的の方が簡潔。

あとは子役のイ・レの演技も良かったですね。
子役で言えば大きくなったホ・ジョンウンが見れたのも良かったかな。

プラスの要素もあったけど、それにしてもホームタウンはおすすめできるドラマではないかな。
僕が見た韓国ドラマのミニシリーズの中ではワーストだと思う。
ワースト2位は「ザ・ゲーム」だけど、両作品の間にはけっこう差がある。




ホームタウンは悪役が良かったのと、カルト宗教という素材も良かったと思います。
でもそれが活きる脚本ではなかったかな。

ユ・ジェミョンの主演作なので、少しは期待したんですけど・・・。
満足できる作品ではありませんでした。