韓国ドラマ「マザー」を改めて見てお気に入りのキャラがヘナの実母ジャヨンです。
ジャヨン役のコ・ソンヒが本当に役にあっていますねw

当時は演技面の評価が低い女優さんですが、今作は好評だったコ・ソンヒです。
(後続作のスーツはやはり批判もあった)

・精神的に未熟な母ジャヨン

ジャヨンの立場はスジンの実母ホンヒと非常に似ています。
若くして母となり頼れる人がいなかったところに、助けてくれる男が現れた。
しかしその男が暴力男で娘が虐待被害にあってしまうという・・・。

結果、ホンヒは娘を選び、ジャヨンは男を選んでしまいました。
(ホンヒは娘と自分の命を守るためとはいえ、男を殺したわけですが・・・)




ジャヨンの場合は(おそらくホンヒも)精神的にも環境的にも、まだ母親になる準備ができてはないのに母親になってしまったわけですね。
結果ジャヨンは男に捨てられてしまい、その後の生活を見ると貧しくて親に頼ることもできない環境だったと思われる。

本当は母としてヘナを守らなければいけない立場なのですが、ジャヨンは自分を守ってくれる男性を求めてしまい・・・。
結果的にソラクのターゲットになってしまったわけですね。

ジャヨンは男(ヘナの実父)に捨てられたのはヘナのせいだと思っていた。
だから今度はソラクに捨てられないようにヘナを虐待してしまった。
母と呼ばれることを嫌っていましたし、精神的に成長しないまま母親になってしまったようでしたね。




ソラクと出会う前には自ら命を絶つことを考えるほど、追い込まれていたジャヨンです。
後にヘナがスジンを選んだ理由をお金だと思っていましたし、経済的にもかなり苦しい生活をしていたのでしょう。

ヘナの実父が悪い男だったので、同情の余地はあるのかもしれませんが・・・。
若さゆえの勢いで妊娠しちゃったのかな。
まあ、誰だって親になるときは突然のことで実感は湧かないのかもしれませんが。
それにしてもジャヨンは精神的に成熟しておらず、虐待ママになってしまった。

いくらか同情の余地があるようにも思えるけど、結局は悪い母親でしたからね。
ソラクの誘拐に加担した挙句、ヘナの身は気にしないでソラクのことばかり気にして。
裁判でも反省している様子はなかったもんな。




途中にヘナを取り戻そうとしたときには、本当にヘナのことを思っているようにも見えたけど。
結局はあれも相手がお金持ちの家庭だったから、その劣等感からくるものだったからな。
ヘナがスジンを選んだ理由もお金だと決めつけて、子供の気持ちを考えることもなかった。

・虐待母が似合うコ・ソンヒ

しかしまあ、コ・ソンヒはジャヨン役に合ってしましたね。
彼女自身、冷たい雰囲気があるルックスですし、ヤンママっぽさもあるもんな。
実際には明るくて見た目とギャップのある性格らしいですが。

見た目も役にあっていたけど、演技面でも不安定な精神状態がうまく出ていましたね。
これは本当にハマり役だ。
演技面の評価が低いというのも、演じられる幅が少ないということでしょう。
20年は史劇でも結果を残したし、いまでは演技面の評価も高くなってきた。

ところで、最終的には懲役7年という判決を受けたジャヨンですが。
誘拐に加えて殺人未遂(ビニール袋に入れて捨てた件)があったことから、意外と軽い量刑という印象もあるかもしれません。(短いという批判も多かったらしい)


しかし現実の裁判であれば7年というのは長い方になるようですね。(日本ではどうなのか知らないけど)
7年も求刑されるにはヘナが不随になるぐらいの障害を負うぐらいの虐待になる。