ボイス4 感想

21年の韓国ドラマ「ボイス4」を見ました。
主演にイ・ハナ、ソン・スンホン、イ・ギュヒョン、ソン・ウンソら。

ボイスシリーズは僕が初めて見た韓国ドラマでもあるので、思い入れのある作品。
シーズン4は過去作に比べても評価が低く、僕もあまり期待はしていなかったのですが・・・。

※ネタバレ表現あり

・ボイス4のソン・スンホン

僕が見る前に1番気になっていたのが男主人公の高齢化です。
ソン・スンホンはチャン・ヒョクと同い年ではありますが、チャン・ヒョクがボイスをやったころは5歳ぐらい若かったわけで・・・。
ソン・スンホンに走り回る主人公ができるのか気になっていました。




実際に見てみるとチャン・ヒョクやイ・ジヌクに比べると、走り回るシーンが少なかったです。
日本のリメイク版みたいにはなっていないので、その点はさすが韓国ドラマですw
おかしなことにはなっていなくて一安心。

ソン・スンホンが演じるデリック・チョというキャラクターに関しては、良くも悪くも地味な印象でした。
ム・ジニョクやト・ガウンに比べると人間的であり、カン・グォンジュともうまくやっていた点は魅力的で好印象なキャラクターです。




ただ個性に乏しいところがあり、捜査に加わる目的もジニョクとほぼ一緒だし、戦闘力も強いキャラだと思うけど、強いイメージはない。
脚本の影響で目立たないキャラだったのが惜しいところ。
ジニョクとガンウに比べて人間味があって良い人というイメージが強いだけに、あまり活躍した印象がないのが残念。

・ボイス4のイ・ギュヒョン

ソン・スンホンよりも問題なのがイ・ギュヒョンです。
イ・ギュヒョンは今作のラスボスになるわけですが、実質主人公と言えるようなキャラ。
実質主人公というと良い意味も含まれると思うけど、僕は悪い意味で使いたい言葉。




イ・ギュヒョンの演技は凄いけど、キャラクターの魅力が少ないという印象です。
それでも過去のラスボスに比べると中二病的な気持ち悪さが薄かったので、歴代のラスボスでは1番良いとは思った。

とはいえ、イ・ギュヒョンが演じるサーカスマンが良くも悪くも目立ったので、デリック・チョが目立たず、ドラマのバランスも崩れたのかな。
これも脚本の問題だと思う。
多重人格の設定もあまり活かせていない気がするし、もっと怖いキャラにできた気もする。

あのキャラなら、カン・グォンジュに執着するキャラで良かったかなという印象。
カン・グォンジュの人格だけの方が良かった気もします。

・ボイス4は物足りない

歴代ラスボスが好きではない僕にとって、ボイスシリーズはメインストーリーよりもサブ事件の方が魅力を感じます。
しかし、ボイス4で1番の問題は、それらの事件が面白くない(魅力に欠ける)ことです。
シーズン3もイマイチながら印象的な事件はあったけど、シーズン4は印象が薄い。

とにかく事件の展開が遅く、間延びしているという印象を受ける。
また、どうやら「家族間の犯罪」がテーマになっていたようですが、テーマ意識も薄いという印象です。
被害者が加害者になっていくというパターンですけど、犯人に感情移入しにくい脚本&演出でした。




最終回の結末もシーズン2と同じく、なにも解決しない終わり方です。
それでもシーズン2は満足感があったけど、シーズン4は物足りなさが残った。
終わり方に不満があるというよりも、作品を通じて物足りなかったです。

個人的には見る前に1番の懸念点だったソン・スンホンが悪くなかったため、より他の部分の不満が強く出たかな。
グァンスの比重が増えたのは良かった点ですが、出動チームになったパク・ウンスが全く活躍していない点は残念。

そういえば、デシクとウンスって、なにかありそうな雰囲気だったのに何もなかったな。
チン・ソユルがいなくなったので、新たなカップルが誕生するのかと思ったのに。




なんにしても物足りないという印象が強かったボイス4です。
シーズン5はいよいよ集大成という雰囲気になりそう。
ただ今のところはシーズン5への期待も薄くなってしまいますね。