凍てついた愛 面白くない

19年JTBCの名作ドラマ「凍てついた愛」です。
凍てついた愛は韓国ドラマにありがちな、面白くなるまで時間がかかるタイプのドラマかもしれませんね。
また、テーマ的にどうして暗く、笑いもないドラマなので好き嫌いが分かれるところもあると思われる。

・序盤が暗いドラマ

凍てついた愛の主人公夫婦は息子が事故で昏睡状態になっています。
事故が起きたところからドラマがスタートするので、どうしても暗いドラマになりますね。
主人公が泣くシーンも多いし、情緒不安定なところもある。




それはテーマ的に仕方がないのですが、問題は腹の立つシーンも多いことです。
いじめを隠蔽しようとする学校(教頭)、加害者家族、警察など。

警察に関しては、態度はともかく言っていることは立場的に理解できるところもある。
それに割と早い段階でまともなキャラになるので、さほど悪いイメージはない。




一方でいじめを隠蔽しようとする大人たちに関しては嫌になるところは多いかも。
これに関しても我が子を思う親の心理をリアリティに描いていると言えば、その通りなのかもしれません。
なんにしても序盤は暗い雰囲気のドラマになってしまいますね。

ただ序盤から良くも悪くも感情は動かされるドラマなので、何が起きているのか意味がわからなくて面白くないというタイプではないですね。
好き嫌いの問題です。

・凍てついた愛が面白くなるタイミング

最終的にはウェルメイドドラマと評価される名作になった凍てついた愛です。
個人的に面白くなると思うタイミングは5話ですね。(日本版でいうと7話)
具体的なシーンで言えば、事故当時に何が起きていたのかチョ・ヨジョン視点で描かれたあたりから。
そしてドンヒと主人公が交わったあたりで、本格化する感じですかね。




ここらへんからは暗さよりも、ストーリーの続きがどんどんと気になるようになり面白さが加速します。
終盤になるとヒューマンドラマとして心温まるシーンも増えてきますしね。
さすが原題「美しい世界」というだけはあるドラマです。

キャストの演技がそれぞれ素晴らしい。
僕が好きなのは妹のスホ(キム・ファニ)ですが、腹の立つ教頭やいじめ加害者の母親たちも良い味が出ている。
(キャストの難点はスホ以外の子供たちが中学生に見えないところ)

序盤の展開で好き嫌いが分かれてしまうのは理解できるところですが、面白いドラマなのでおすすめです。
日本版の予告動画はチョ・ヨジョン推しでやや色物になっているのが残念。(そもそも
「凍てついた愛」という邦題がチョ・ヨジョン視点でおかしい)
やっぱり韓国のティーザーが良いな。