20年にtvNで放送された韓国ドラマ「スタートアップ」です。
主演にペ・スジ、ナム・ジュヒョク、キム・ソンホ、カン・ハンナ。
大物脚本家パク・ヘリョン作品ということもあり、放送開始前から大きく注目されたドラマですね。
・スタートアップの視聴率は?
「秘密の森2」の後続作としてスタートした、スタートアップです。
初回視聴率は4.49%ですから、話題作にしては高くはありませんね。
ジャンル的に、より視聴者層が限られそうな秘密の森2でも初回7.6%を記録しています。
その後も視聴率は伸び悩み、最高視聴率は5話の5.42%。
最終回も5.18%でフィニッシュとなっています。
ちなみに評判がイマイチだった秘密の森2ですが、最終回で9.4%を記録しています。
また後続作が大ヒットドラマの「哲仁王后」ですが。
こちらは初回8.03、最終回17.37%を記録しています。
いくらケーブルテレビのtvNとはいえ、週末ドラマの話題作で5%台は低いと言わざるを得ない。
これを書いているのは放送終了から約1年が経った21年11月ですが、この1年の同枠ドラマでスタートップより視聴率が低いドラマはありません。
とはいえネットフリックスで海外人気を獲得しているので、必ずしも興行失敗とは言えないドラマではありますね。
→スタートアップのキャスト
→スタートアップの相関図
・スタートアップの評価は?
視聴率は伸び悩んだとはいえ、落ちているわけではないので悪いドラマというわけではないでしょう。
俳優の演技、OST、さらに映像美は放送時から非常に評価の高かった作品です。
一方で致命的なマイナスポイントとされるのが、主人公(ペ・スジとナム・ジュヒョク)のキャラ人気がなかったこと。
やはりこの手の青春ロマンスドラマは主人公の魅力がとても重要になりますからね。
しかしスタートップの主人公は共感のしにくいキャラとされ、視聴者の人気を獲得できませんでした。
逆に好評だったのがキム・ソンホです。
最近、同枠で「海街チャチャチャ」が(僕の予想に反して)大ヒットしたキム・ソンホ。
キム・ソンホは主演俳優の1人ぐらいに思っていたけど、僕が思っていたよりずっと凄い人だったんですね。
スタートアップでは主人公以上の人気を得たと評価されています。
本来、キム・ソンホも主人公クラスの俳優さんですからね。
しかし今作ではサブ主人公というポジションであり、決して良い扱いではなかった点もドラマの評価を下げた理由です。
というか、スタートアップで最大の批判要素となっているのが彼のストーリーですからね。
もう1人キム・ヘスクが演じたおばあちゃんキャラも評判が良いのですが。
その他のキャラは決して評価の高い存在ではなさそうです。
・ペ・スジのPPL問題
キャラの魅力に付随することですが、没入度を落とすポイントにペ・スジのPPL問題があります。
PPLというのは作中でスポンサーの商品を登場させる広告のことで、人気ドラマになればどうしてもPPLも増えてしまいます。
PPL自体は仕方がないのですが、ぺ・スジに関してはファッションブランドのPPLが悪目立ちしたということで。
たくさんのアルバイトを経験するなど、決して恵まれた境遇ではないキャラを演じたペ・スジですが。
実際に着用しているのは高級ブランド品ばかり。
ある程度は仕方のない部分があると思いますが、キャラクター崩壊も指摘されています。
悪いことばかり書いてしまいましたが、期待値が高い分、韓国ではその期待を上回ることができないドラマになってしまったようです。
でも日本では評価の高いドラマですし、面白いのは面白いのでしょう。
面白くないという人もいるかと思いますが、役者目当てで見る分には満足できるんじゃないかな。
それこそキム・ソンホの「海街チャチャチャ」が話題になったのですから、キム・ソンホ目当てでスタートアップを見るのも良いでしょうし。
キム・ソンホの評判は良いので満足できる作品なんじゃないかな。