99億の女 感想

19年から20年にかけて放送された韓国ドラマ「99億の女」を見ました。
面白くないとまでは言わないけど・・・。
物足りなさは感じたドラマです。

※ネタバレ表現あり

・99億の女は竜頭蛇尾か?

韓国では竜頭蛇尾と言われている99億の女です。
僕はジャンル的に好きなのと、チョ・ヨジョン&キム・ガンウらキャストが良かったので見ることにしました。

感想としては竜頭蛇尾という印象は受けませんでした。(やや悪い意味で)
竜頭というほど、竜頭には感じなかったかな。

その理由として、なんといっても家庭内暴力のシーンがひどかった。
これに関してはチョン・ウンインの俳優としての魅力とも言えますが・・・。
本当に悪い奴に見えるからな。




チョン・ウンインの代表作に「君の声が聞こえる」の悪役があります。
当時、チョン・ウンインが近所のスーパーで買い物をしていたら通報されたという逸話がありますが、まんざら誇張でもないんだろうなw

僕は「刑務所のルールブック」でチョン・ウンインを見て免疫ができていたから、まだよかったけど。
もし初めて見る俳優さんだったら嫌いになっていたかもな。
まあ、それくらい良い演技だったともいえるのですが・・・。




99億の女が放送されたのは、日本でいうNHKですからね。
それであれだけの暴力シーンを放送するんだから、苦情もあったんじゃないかな?
前半のチョン・ウンインは見るのも嫌だったぞ。
だから酷いシーンがなくなった後半の彼もどう見ていいのかわからないし、ついていけないところがあった。

・キャラの魅力が乏しい気が

チョン・ウンインのキャラ設定にも通じるのですが、僕は主要人物のキャラがイマイチだったと思う。
僕はチョ・ヨジョンが好きだからいいけど、あれでは主人公が非好感キャラでしょうからね。

チョン・ウンインもイ・ジフンも前半のイメージで、あんまり良いキャラという印象ではないですし。
ノイズがないのはキム・ガンウぐらいですか。
オ・ナラもSKYキャッスルのチンチンとは別キャラで魅力的だったけど、役者としての魅力とキャラの魅力は違うからな。




ラスボスのレオン(イム・テギョン)は魅力的だったとは思う。
ただキャラの魅力はあっても、今度はストーリー的に魅力が活きていない気もするし・・・。

ストーリーや演出面でも非現実的なところは目立ちました。
ちょっと、ご都合主義に感じるところが・・・。
主人公が奇跡的に99億を手にしたわけですが、身の回りの人物がみんな過去に99億に関わっている人間だったみたいな。




さらに終盤は99億が関係なくなっていったからな。
それもなんだかなーという気はする。(本当になんだったのか・・・)
まだお金を奪い合っていた段階の方がよかったのかも。

文句ばかり言っていますが、役者の魅力があったのでそれなりに楽しめたドラマではあります。
だから面白くないとは言わないのですが、ドラマとしての完成度が高いとは思わない。
チョ・ヨジョンの「凍てついた愛」は素晴らしい完成度だったので、そこと比較するとずいぶんと落ちるとは思う。




僕みたいにジャンル的に好き、キャストが好きというなら見ても良いと思う。
僕はチョ・ヨジョンとキム・ガンウじゃなかったら韓国の評判的にも見てなかった。
そして見た結果、チョ・ヨジョンとキム・ガンウじゃなかったら見なくても良かったと思う。

緊張感のある雰囲気は僕の好みだし、役者の力もあって面白く見られた面はあるんですけどね。
ただ韓国ドラマは素晴らしい作品がたくさんあるので、ジャンルとキャストが好きでないならおすすめはしないドラマです。