19年にtvNで放送された韓国ドラマ「ブラックドッグ」を見ました。
ソ・ヒョンジン、ラ・ミランらが主演の学園ドラマです。

これは良いドラマでしたね。

・ブラックドッグの特徴

ブラックドッグの特徴は学校が舞台のドラマにして、先生を中心としたエピソードということです。
学校のドラマといえば主人公が先生であっても、先生と生徒のエピソードが中心のドラマじゃないですか?
でもブラックドッグは先生同士のエピソードが中心になります。




学園ドラマと聞けばアイドル系の男の子がイキったり、アイドル系の女の子に不幸が訪れたりとエピソードの中心に目立った生徒がいそうなものですけど。
ブラックドッグはアイドル系のキャストはゼロ。(生徒も目立たない)
韓国でも高い知名度を誇るのがソ・ヒョンジンとラ・ミランだけという、引きのあるキャストではありませんね。

一方で脚本を書いた人は教師出身ということもあって、学校の描写が非常に現実的とされます。
日本の学校事情と似ているのかはわかりませんが、少なくとも現実的なストーリーという印象はありますね。
学園ドラマと聞いてイメージする作品とはまったく違います。

・ブラックドッグは良いドラマ

ブラックドッグは静かにストーリーが進んでいく感じです。
大きなトラブルが発生して、ゴタゴタがあったのちに見事解決!というようなストーリーではない。
とにかく刺激が少ないストーリーなので、退屈な印象になってしまう人もいるでしょう。




僕はいかにもなお芝居キャラで非現実的な人間のドラマが好きではないので、そういう意味では好きなドラマ。
一方で同じくtvNのウェルメイドドラマとして並び評される「マザー」、「私のおじさん」と比較すれば、マザーや私のおじさんの方が好きかな。

ブラックドッグは良いドラマ、素敵なドラマだとは思うけど、面白いドラマという印象はなかったです。
個人的に没入度は高くなかったですね。
そこらへんは僕自身も刺激的なドラマに慣れているからというのもあるかもね。

そういえば私のおじさんのOSTでお馴染み、SondiaのOSTが良かったですね。

・ブラックドッグにロマンスはなし

非現実的な展開や刺激的な展開だけでなく、ロマンスもないヒューマンドラマですね。
ちなみに脚本家にはソ・ヒョンジンとハジュン、あとはメインで登場した男女の生徒にロマンスを入れる要請もあったようです。
ですがそれを断ってロマンスのないドラマにしたようですね。
それは良い選択だったと思うし、もしどちらかのロマンスが入ればドラマのバランスは崩れたと思う。




例えば最後に再会したのがお世話になった女性教師ではなくチ・ヘウォンで、後のロマンスを匂わすような展開にもできたと思うんですよ。
チ・ヘウォン先生は人気キャラなので視聴者が喜ぶ展開になったかもしれないし、少なくとも再登場は望まれたキャラだ。
でも最後におそらく正規の教師になったであろう女性教諭と再開したのは良いドラマのメッセージになったと思うぞ。

終始静かな展開なのは好き嫌いが分かれるところだとは思います。
ただ名作評価なのは納得の作品でしたね。


ソ・ヒョンジンはラブコメで活躍している女優さんなので、日本の女性ファンも多いでしょう。
彼女自身ラブコメ以外で目立った活躍ができていなかったのが、ブラックドッグの成功で女優としての評価を高めています。
ブラックドッグは韓国でも作品性を高く評価されているのドラマなので、こういう作品を見るのも良いと思いますね。