21年の韓国ドラマ「マウス」を見ました。
主演にイ・スンギ、イ・ヒジュン、パク・ジュヒョン、キョン・スジン。

※ネタバレ表現あり

・マウスは面白いけど

マウスはジャンル的にも好きだし、けっこう楽しめたドラマです。
ですが、没入度はやや低めでした。
というのもストーリーがしっかりと動いているようで、展開としては遅いからです。




特に気になったのが中盤以降ですかね。
「ザ・プレデター」というスペシャルドラマが2話ほどありました。

これはそれまで描かれなかったイ・スンギ視点のストーリーなので重要な回。
ですが、これまでに見た映像の繰り返し部分が多すぎてやや退屈でした。
間にイ・スンギの感情が入るのは見逃せないので、飛ばすに飛ばせないし・・・。
中だるみは感じた部分です。

それ以降、後半もストーリー展開の遅さは感じたところ。
終わり方もそれぞれの謎が急速に解かれ、説明不足な部分も感じました。
最終回の結末もスッキリしない部分はあるけど、オープンエンディングではないので良い方かな。
もっと曖昧な終わり方になると思ったので、その点は良かった。




ちなみに放送終了後のスペシャルドラマで、リー博士が死んだと思っていたマウスが動き始めたというストーリーがあったようです。
このことからイ・スンギが生き返ってシーズン2の可能性も生まれています。

・マウスの良いところ

脚本や演出は物足りないところも感じましたが、キャストの演技は良かったですね。
イ・スンギは難しいキャラクターをよく演じていました。




僕が特に良いと思ったのがアン・ジェウクです。
意外にもキャリアで初めての悪役だそうですが、カリスマ性もあって良かったですね。
比重が大きなキャラクターではなかったのがもったいない。

マウスは全20話のドラマということですが、全16話ぐらいでまとめても良かったのではないかと思います。
ザ・プレデターを入れたら全22話ですから、ストーリー展開の遅さを考えると長く感じちゃいますね。
せめて終盤を急展開ではなく、しっかりと描いてくれたら印象も違ったのですが・・・。




イ・スンギがサイコパスだと気が付いたあと、ストーリー的な盛り上がりに欠けた印象だったのが残念でした。
面白く見たドラマではありますが、没入度は高くなかったかな。